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【要約・書評】『管理ゼロで成果はあがる』倉貫 義人

この本で解ける疑問は?

  • 管理のない組織は本当に実現できるのか?
  • 社員が自分の頭で自発的かつ独創的に動き出す秘訣とは?


https://www.amazon.co.jp/dp/4297103583

『管理ゼロで成果はあがる』って?

個人的に管理されるのもするのも嫌いなので、書店でこの本を見かけたときは真っ先に手に取りました。

読んでみると、本当に「管理ゼロの組織」について書かれていました。

決済なし、働く時間と場所も縛りなし、休暇は取り放題…これが本当に実現してるわけです…

「本当か?」と思われる方、20ページ目くらいまで読んでみてください。

本当なので。

 

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(画像をクリックすると、PDFが開きます)

  • 管理ゼロ組織を実現するためには、次の3ステップが必要。
    ①生産的に働く(楽に成果をあげるために見直す)
    ②自律的に働く(人を支配しているものをなくす)
    ③独創的に働く(常識や慣習に従うことをやめる)
  • 社員が生産的に働けるようにするためには、「やり方」「生産性」「タスク」「やる気」「信頼関係」「会議」「雑談」「社内業務」「価値」を見直す必要がある。
  • 社員が自律的に働けるようにするためには、「管理」「階層」「評価」「数字」「組織の壁」「急募」「教育」「制度」「通勤」をなくす必要がある。
  • 社員が独創的に働けるようにするためには、「既存のビジネスモデルに従うこと」「顧客を説得する営業」「新規事業の指令命令」「規模の追求」「会社らしくすること」をやめる必要がある。

いかがでしたでしょうか。

個人的には「評価」「数字」をなくすための具体的な方法論を読んだときは、目から鱗が落ちました。

「ホラクラシー組織とかよく聞くけど、どうやって実現するの?」と疑問に思われている方に是非オススメです。。

本書の筆者の会社は35名規模なので、「100人規模、500人規模、1000人規模でも、管理ゼロ組織が成り立つのか?」が次の関心事になりました。
この論点についても科学してみたいものです。

学び

まずは「生産的に働く」のが第1ステップ

社員が自律的あるいは独創的に働けるようにするためには、まずは何より「生産的に働ける土台」を作る必要がある。

これが、本書の一番の学びでした。

本書の素晴しい点は、この「順番」にあります。

どこにどんな情報が格納されてあるかクローズだったりと、やるべきことにフォーカスできない障壁・不効率がたくさんあると、自律的に働くのは困難です。

「自律的に働くためには、前提として生産性を高める必要がある」と見抜いたうえで、管理ゼロ組織を目指されている点は本当に素晴らしいと思います。

センスは「順番」にあらわれる

「仕事ができる」とはどういうことか?』にも次のようなことが書かれていました。

  •  ToDoリストを列挙するだけでは二流
  • 順列的なストーリーを考えながらToDoリストをこなせるのが一流

やっていることは同じだけど、成果に大きな差があるのは、この「順列」に違いがあるからです。

働き方改革も、ただただ施策を並べるだけでなく、「適切な順列」を考えるセンスを持った企業が成功していくのでしょう。

この「センスの良い順列の感覚」を身につけたいものです。

どうすれば身につくのか、これからゆっくり思案しようかと思います

 


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  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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