この本で解ける疑問は?
- 「わかっているのにできない」はどうやったら解決できるか?
- 「ダメだとわかっていること」からどうやって抜け出せるか?
https://www.amazon.co.jp/dp/4820727931
『習慣化のシンプルなコツ』って?
「上司に怒られた日には、どうしてもテンションが下がってしまう」
「毎朝ジムに行こうと思っても、なかなか朝早く起きれない」
「仕事を前倒しで進めようと思っても、いつも期限ギリギリになる」
…これと似た思いを抱いている方も、少なくないかと思います。
「日々身近に感じている、"わかっているのにできない問題"を解決してくれる本は無いか?」
こんな気持ちで藁にも縋る思いで手に取ったのが本書『習慣化のシンプルなコツ』です。
(画像をクリックすると、PDFが開きます)
- 習慣化のシンプルなコツとは「意識の力」「無意識の力」「脳内プログラムの書き換え」の3つで構成されている。
- 「意識」とは自分が気づいている部分を指す。自分の脳内において、意識は「王国の王様(司令塔)」の位置づけにあたる。
①「意識」の力を強くするためには、まず「主体的に選択する意識」を育てる必要がある。
★じっと見る訓練
何でもいいので「何かひとつの物を集中して見る」と決める。
「そして見ること以外は何もしない」と決めて集中(3分)
★考える訓練
何でもいいので「退屈なことについて考える」と決めて、
それについて考える(5分)
②次に、身体・感情・思考の同一化をやめる必要がある。そのためには、身体・感情・思考を主語に据えるとよい。例えば「暑いな」と思った時は「身体は暑がっている」と言い換えると、客体化が進む。 - 「無意識」とは自分が気づいていない部分を指す。意識の部下とも表現できる。無意識の力を鍛えるためには「思考テーマ」を切り替える必要がある。
①いつもハマって時間を浪費している思考テーマを列挙
②「これに時間を割けば有意義だ」と思える思考テーマを列挙
③①の中から1つ選んで、十分な感情が湧き出るまで集中(1~3分)
④②で考えた思考テーマに切り替えて集中 - 「脳内プログラム」とは過去の記憶を意味する。過去の記憶とは、1)影響力のない無数の記憶、2)影響力のある1つの記憶(代表記憶)の2点から構成される。この「代表記憶」を書き換えることで、物事の捉え方を大きく変えることができる。
まずは、代表記憶の明るさ/大きさを調節する。
①嬉しかったときの体験を思い出して、
映像として想像
②頭の中の映像を明るくして10秒集中
(嬉しさを増やすイメージ)
③頭の中の映像を暗くして10秒集中
(嬉しさを無くすイメージ)
④①と同じ明るさに戻して、再度10秒集中
次に、イヤな体験の明るさ/大きさを調節する。
①不快な体験を思い出す
②その映像を見えなくなるまで暗くする
(イヤな感情を無にするイメージ)
いかがでしたでしょうか?
意識や無意識の本質まで踏み込んで解説している本なので、最初は理解に時間がかかりました。
しかし、表現自体はとても平易に書かれているので、しばらく読み進めると「あ、そういうことか」とスッと理解できるはずです。
一度理解が進むと、そこからは凄い勢いで本にのめり込んでしまう…
それくらい強い魅力を持った本でした。
意識や無意識を操れるようになったとき、どんな世界が待っているのか?
そんなワクワク感が、読者を虜にするのでしょう。
加えて本書には、意識や無意識の力を鍛えるためのワークがたくさん載っています。
どれも「え、これだけなのに凄く難しい」と感じるくらい、シンプルだけど難易度が高いワークです。
しかし、その分、継続したときの効果は絶大なんだと思います。
辛抱強く継続しようかと思います。
学び
『FULL POWER』との合わせ技で習慣化がサクサク進む!?
習慣とは、大きく「思考習慣(例:悲観的に考える癖)」と「行動習慣(例:早起きする)」の2点に分けられます。
本書『習慣化のシンプルなコツ』は、主に「思考習慣」を扱っています。
一方の「行動習慣」については、『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』が詳しく解説してくれています。
例えば「つい、スマホをいじってしまう問題」は行動習慣ですよね。
こうした行動習慣は、自分の思考よりも、身の回りの「環境」に手を打った方が解決が速い。
具体的には、スマホを「絶対に手の届かない場所(車の中など)」に置いておけば、強制的に「スマホをいじれない環境」を作り出すことができます。
★『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』の解説はこちら★
【1枚でわかる】『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』ベンジャミン・ハーディ - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで
「行動習慣」と「思考習慣」を支配できれば、何だか最強になれそうですよね。
最強になるためにも、もう一度2冊とも読み直してみようかと思います。