はじめに
50冊から3冊ピックアップします
今年に入って50冊ほどビジネス書を読んでみました。
その中で、本ブログで紹介したものが20冊程度。
さらにその中で、特にオススメしたい本を3冊ピックアップしてみました。
良書を選ぶ2軸
「どうせ適当に感覚で選んでるでしょ?」と思われた方もご安心を。
試行錯誤の末に見えてきた「良いビジネス書の基準」を、きちんとロジカルに設定しています。
- わかりやすさ
- 深さ
…言葉にすると簡単ですが、この2点を見抜くために、具体的なチェックリストにも落とし込んであります。
このチェックリストを全て満たした本の中で、さらに「これは永久に本棚に置きたい」と思った本を今日はご紹介します。
『リーダーシップに出会う瞬間』有冬 典子
https://www.amazon.co.jp/dp/4820731637
まずはこの本。
リーダーシップと書いてありますが、誰もが「リアル感をもって自分事として」読むことができる本です。
それだけは断言できます。
リーダーシップと聞くと、「いや、自分はリーダーには向いていないし」とか「リーダーて、人を引っ張る人のことでしょ」と思われている方も多いかと思います。
しかし、本書を読んでいくと、本当のリーダーシップとは「自分自身の成長をリードすること」なんだと思い知らされます。
本書には次の4つのタイプのリーダーが登場します。
- エゴリーダー
- 八方美人型リーダー
- コアリーダー
- 超コアリーダー
あなたは今、どの段階にいるのか。
そして、どのリーダーになりたいのか。
どうすれば、そのリーダーになれるのか。
言い換えれば、自分自身とどう向き合いたいのか。
…こうした「青臭い論点」と真剣に向き合える良書です。
- 自己理解を深めたい方
- 周りを気にし過ぎて疲れてきた方
…こういった方々に強くオススメしたい一冊です。
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』ふろむだ
https://www.amazon.co.jp/dp/4478106347
この本はいい意味でも悪い意味でも、「現実」を思い知らされた一冊です。
こんなにも「綺麗ごとが一切書かれていない本」は初めて見ました。
我々が見て見ぬフリをしてきた「ある物事」を浮き彫りにさせた一冊といってもいいでしょう。
その「ある物事」とは、「錯覚資産」のことです。
錯覚資産とは、自分の得になるような、他人の勘違いのことです。
決して「実力がある」から上のポジションを獲得できるのではない。「実力があると周囲が錯覚」するから、上のポジションを獲得することができる。
「実力以上に評価されちゃう問題」は、この錯覚資産を中心に引き起こされています。
詳しくは、下記の記事で紹介した「錯覚資産と成長ループ」をご覧になっていただければ、全て理解できるはずです。
別に「錯覚資産」を否定しているわけでも、肯定しているわけでもないのですが、「錯覚資産を知らずに生きていくこと」は避けた方がいいと思います。
…と、少し強めの表現を使いましたが、それくらい、多くの方々に読んでほしい一冊なのです。
『シン・ニホン』安宅 和人
https://www.amazon.co.jp/dp/4910063048
最後はやっぱりこの本。
この本をつまみに、何時間もお酒を片手に語れるくらい、非常に濃密で味わい深い本です。
個人的に最も圧倒されたのは、筆者の思考量と思考の質です。
あのベストセラー『イシューからはじめよ』の実践編なのではないか…とも思えるこの一冊。
巷では「デザイン思考」だの「アート思考」だの騒がれていますが、やはりベースとなるのは「イシュー=一番白黒ハッキリさせるべき論点」なんだと気づかされます。
いつかはこの著者のように、壮大なテーマに対して自分なりの問いを提起して、答えとなるストーリーを構築できる思考力を手にしたい。
…そう強く決心させられた一冊でした。
分量が多いので、次の三連休なんかにオススメです。