書評 独断MVP

ここ最近50冊読んでみて断トツでオススメしたい本3選(2020年3月の部)


はじめに

50冊から3冊ピックアップします

今年に入って50冊ほどビジネス書を読んでみました。

その中で、本ブログで紹介したものが20冊程度。

さらにその中で、特にオススメしたい本を3冊ピックアップしてみました。

良書を選ぶ2軸

「どうせ適当に感覚で選んでるでしょ?」と思われた方もご安心を。

試行錯誤の末に見えてきた「良いビジネス書の基準」を、きちんとロジカルに設定しています。

  • わかりやすさ
  • 深さ

…言葉にすると簡単ですが、この2点を見抜くために、具体的なチェックリストにも落とし込んであります。

このチェックリストを全て満たした本の中で、さらに「これは永久に本棚に置きたい」と思った本を今日はご紹介します。

『リーダーシップに出会う瞬間』有冬 典子


https://www.amazon.co.jp/dp/4820731637

まずはこの本。

リーダーシップと書いてありますが、誰もが「リアル感をもって自分事として」読むことができる本です。

それだけは断言できます。

 

リーダーシップと聞くと、「いや、自分はリーダーには向いていないし」とか「リーダーて、人を引っ張る人のことでしょ」と思われている方も多いかと思います。

しかし、本書を読んでいくと、本当のリーダーシップとは「自分自身の成長をリードすること」なんだと思い知らされます。

本書には次の4つのタイプのリーダーが登場します。

  • エゴリーダー
  • 八方美人型リーダー
  • コアリーダー
  • 超コアリーダー

あなたは今、どの段階にいるのか。

そして、どのリーダーになりたいのか。

どうすれば、そのリーダーになれるのか。

言い換えれば、自分自身とどう向き合いたいのか。

…こうした「青臭い論点」と真剣に向き合える良書です。

  • 自己理解を深めたい方
  • 周りを気にし過ぎて疲れてきた方

…こういった方々に強くオススメしたい一冊です。

『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』ふろむだ


https://www.amazon.co.jp/dp/4478106347

この本はいい意味でも悪い意味でも、「現実」を思い知らされた一冊です。

こんなにも「綺麗ごとが一切書かれていない本」は初めて見ました。

我々が見て見ぬフリをしてきた「ある物事」を浮き彫りにさせた一冊といってもいいでしょう。

 

その「ある物事」とは、「錯覚資産」のことです。

錯覚資産とは、自分の得になるような、他人の勘違いのことです。

決して「実力がある」から上のポジションを獲得できるのではない。「実力があると周囲が錯覚」するから、上のポジションを獲得することができる。
「実力以上に評価されちゃう問題」は、この錯覚資産を中心に引き起こされています。

詳しくは、下記の記事で紹介した「錯覚資産と成長ループ」をご覧になっていただければ、全て理解できるはずです。

別に「錯覚資産」を否定しているわけでも、肯定しているわけでもないのですが、「錯覚資産を知らずに生きていくこと」は避けた方がいいと思います。

…と、少し強めの表現を使いましたが、それくらい、多くの方々に読んでほしい一冊なのです。

『シン・ニホン』安宅 和人


https://www.amazon.co.jp/dp/4910063048

最後はやっぱりこの本。

この本をつまみに、何時間もお酒を片手に語れるくらい、非常に濃密で味わい深い本です。

個人的に最も圧倒されたのは、筆者の思考量と思考の質です。

あのベストセラー『イシューからはじめよ』の実践編なのではないか…とも思えるこの一冊。

巷では「デザイン思考」だの「アート思考」だの騒がれていますが、やはりベースとなるのは「イシュー=一番白黒ハッキリさせるべき論点」なんだと気づかされます。

いつかはこの著者のように、壮大なテーマに対して自分なりの問いを提起して、答えとなるストーリーを構築できる思考力を手にしたい。

…そう強く決心させられた一冊でした。

分量が多いので、次の三連休なんかにオススメです。

  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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