この本で解ける疑問は?
- 引っ込み思案で内向型の自分でも、社会で通用するのか?
- 人付き合いで消耗した時の回復方法は?
https://www.amazon.co.jp/dp/4775941151
『内向型を強みにする』って?
今年読んだ中で、「一番共感した本」でした。
それは何より私が「超、内向型人間」だからです。
- パーティーがびっくりするくらい嫌い
- 初対面の人と10人以上接した日は、クタクタに疲労
- 大人数がいる空間にいるだけでソワソワする
この本の「内向型チェックリスト」が30個あるわけですが、29個チェックがつきました。
…とまあ、ここまで内向的な方は少ないかと思いますが、人間の25%は内向型人間だそうです。
そんな25%の方に向けて、今日はこの良書『内向型を強みにする』をご紹介いたします。
(画像をクリックすると、PDFが開きます)
- 内向型人間を知るためには、外向型人間との違いを知るとよい。
外向型人間は、1)エネルギーを外から得て、2)刺激が好きで、3)広く浅く経験を積んだり交友関係を拡げたりすることを好む。
内向型人間は、1)エネルギーを内から得て、2)刺激が嫌いで、3)狭くて深い経験や交友関係を好む。 - 外向型が75%を占める世の中で生きていくための7つの戦略がある。1)勇気を出して口を開く、2)心のイライラをすばやく鎮める、3)自分に優しく、4)つねにサバイバル・キットを持つ、5)定期的に燃料を補給する、6)いつもユーモアを忘れない、7)ネットワークをつくる、の7つである。
- 例えば、2)心のイライラをすばやく鎮めるためには、次のようなアクションが有効である。
- 正常な呼吸を早めに再開する
- 表情を変えて、微笑みながら、リラックスした覚醒状態のまなざしで一点を見つめる。音楽を鑑賞する人、遊んでいる子供を眺めている人の表情を真似する(自宅でやる)
- 身体のどの部分が緊張しているかを把握する。その後、左右の足にバランスよく重心をかける
- 特異な点(自分と大きく異なる点)をポジティブに眺める
- 問題の存在を認め、似た場面を切り抜けた過去の経験を思い出す
いかがでしたでしょうか。
本書を一言で言い表すならば「内向型人間にとってのガイドブック」でしょう。
英訳された本なのにもかかわらず、非常に読みやすい書きっぷりです。訳者の技量にも至れり尽くせりです。
学び
「内向型」「外向型」もダイバーシティの一つ
個人的には、どの職場にも、もう少し「内向型」に対する理解を深めてほしいところです。
「ダイバーシティ」と聞くと、「男性と女性」「年齢」「人種」などの「目に見える側面」に着目しがちです。
「深層的」な要素である「性の志向性」「支持する政党」「信仰する宗教」などへの理解は、海外と比較してもまだまだ進んでいないように見受けます。
今回取り上げた「内向型」「外向型」も一種の「変え難い人間の特性」です。
内向型の人に「外向型になれ」と言っても、正直な話、無理です。
本能的に怖いんですよ。初対面のシーンとか、人前で話すとか、いきなりかかってくる電話とか。
しかし、こんなワガママばかりも言っていられません。
当然のことながら、外向型の人々が苦手とするようなお仕事は、内向型が担います。
それでいいじゃないですか。頼みますから「外向型の世界観」を押し付けないでください。
…と、こんなことを思うこの頃です。
ですので、今回『内向型を強みにする』を読んでみて、本当によかったです。
内向型なりのネットワークの作り方でしたり、内向型の人だからこそ得意な領域でしたり。
そんな、内向型の人々にとっての希望もあるんだなと、一筋の光を見つけることができた気分です。