この本で解ける疑問は?
- 今の環境に留まっていていいのだろうか?
- 独立するために必要なマインドやスキルは何か?
『インディペンデント・シンキング』って?
「ハイエンド・アウトローのすすめ」
「みんなが右なら私は左」の精神で生きてきた私の目に飛び込んできたのが、このキーワードでした。
戦略コンサルティングファーム最高峰のマッキンゼー出身の著者が書かれている本ということもあり、ワクワクしながら手に取ってみました。
ただのアウトローとは一線を画す「ハイエンド・アウトロー」の正体に迫ります。
(画像をクリックすると、PDFが開きます)
- 「インディペンデント・シンキング」とは、外海の世界に踏み出すための第一歩、プールの中で浮き輪を付けて生涯留まるべきか、思い切って外海に出るべきか……そんなあなたの「もやもや」を解決するための思考法である。
- 第一のステップは、価値の提供を「稼ぐ力」に転換することである。
まず、役職・学歴・会社の大小のような、既存の「見えない序列」を認識し、そこから抜け出す必要がある。
次に、生産性を語る際は、「相手や周囲の人だけでは出せない答え=提供価値」にフォーカスする。
最後に、独立性の価値を再考する。具体的には、「(権限×独立性)+能力=独立性の価値が高い状態」だと心得ることが大事。 - 第二のステップは、「人・組織」との関係を見直すことである。
これからの問題解決のシーンは、答えの輪郭が曖昧で、リーダーも答えがわからない状況が増えてくる。
この場合のリーダーは、曖昧さに対する許容力を持ち、多様で独立心の高いメンバーを集い、議論しやすい環境づくりに徹することが重要である。 - 第三のステップは、「発想の着眼点」を獲得することである。鍵は、「最終顧客への価値」「自分の思い描く本来の姿とのミスマッチへの感度」「アナロジーを感じ取る引き出し」の掛け合わせである。
- 以上のステップを踏むことで、「スキルと独立性の高い人材=ハイエンド・アウトロー人材」になることができる。
いかがでしたでしょうか?
独立心を持って、自分の足で力強く生き抜いていくために必要なマインドセットとスキルセットが力強く記されています。
随所に出てくる斬新な切り口のマトリクスや評価表から、著者の頭のキレや視座の高さを十二分に感じ取ることができます。
今、自分が置かれている状況をすぐに変えたい!
そう思われる方の心に火がつく、オススメの本です。
学び
コンサルタントの価値は「独立性」にある
コンサルタントの存在意義の一つに、「第三者としての独立性」があります。
第三者だからこそ、社内のしがらみや、本質的でない力学に左右されることなく、正しいことを空気を読まずにズバっと主張することが求められます。
やはり、一つの会社の中に長くいると、無自覚のうちに、その社内の力学に則した動きを、少なからずやってしまいます。
「これを言うと、〇〇部長はどう思うだろうか?」
「▼▼課長を通さずに言ってしまっていいのだろうか?」
一方で、社外のコンサルタントにとっては、そのようなしがらみは一切ありませんので、クライアントにとって耳が痛いことも、包み隠さず主張できます。
こうした「空気を読まない主張」が、クライアント社内だけでは巻き起こせないムーブメントを促進することがあります。
これが、「第三者」としてコンサルが雇われる理由です。
以上の事例を切り取ってみても、「しがらみから自由な、独立性の高い人材」は価値のある存在といえます。
しかし、その独立性ゆえに、ある程度独力で答えを出し切る実力が必要になります。
こうした実力を常に高い状態で維持するためにも、生涯学び続ける学習能力が必要です。
私はこれを、「学習体力」と呼んでいます。
この「学習体力」が重要だと思った背景や、この体力を鍛えるのにオススメの本をこちらの記事にもまとめていますので、よろしければご覧ください。
【厳選5冊】ビジネスパーソンの「学び方」本(要約つき) - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで
明日から取れるアクション1つ
- 自分が「ハイエンド・アウトロー人材」に憧れる理由と、この人材になるためのロードマップを書いてみる