この本で解ける疑問は?
- 言いたいことが伝わらないのはなぜ?
- プレゼンの目的を明確にするには?
- 目的達成に向けて、何を、どのように伝えれば、聞き手の心をつかめるのか?
『20字に削ぎ落とせ ワンビッグメッセージで相手を動かす』って?
「これ、どうせコピーライティングの本でしょ」
これが、書店で本書を手に取った時の第1印象でした。
「20字に削ぎ落とせ」とありますから、コピーライトの本だと思った人も少なくないのではないでしょうか?
…しかし、その印象は180度覆されました。
正しくは「練りに練った20字を、どんなストーリーで伝えると、相手に動いてもらうか」が書かれていたのです。
要は、プレゼンテーションやストーリーテリングの本だったのです。
しかも、ワークシートが付いているなど、「読者が再現しやすそうな工夫」が随所に散りばめられていました。
「読者が再現できるかどうか?」は、良書を見極める1つの重要なポイントです。
そんな良書『20字に削ぎ落とせ ワンビッグメッセージで相手を動かす』を今回はご紹介します。
- 言いたいことが伝わるようになる大前提は、「ワンビッグメッセージを20字で語る」「KISS(簡単、簡潔、簡明)にする」「成功話ばかりしない」「聞き手視点で考える」「未来予想図を見せる」「文脈依存を無くす」「"正しさ"を振りかざさない」の7つ。
- 聞き手に刺さるメッセージを考える際は、「なぜ伝えるのか?」の問いに答える必要がある。この問いに答えるには、聞き手にフォーカスした問いに分解して考えるとよい。1)聞き手は誰か?、2)聞き手のメリットは何か?、3)聞き手になぜ自分が話さねばならないのか?、4)聞き手に何をしてほしいか?…の4つである。
- 次に「何を伝えるのか?」について。「ワンビッグメッセージ」と、そのメッセージの論拠となる「メインポイント」を軸に構成を考えることが大事。「ワンビッグメッセージ」を基盤にして、9つのプロセス(階段)に沿って具体化すると、伝わりやすくなる。
- 最後に「どう心をつかむのか?」について。まず、ストーリー化をした後、ビジネスで使える「コーポレートストーリー」へと進化させる必要がある。加えて、オープニングとクロージングに「聞き手を惹きつける工夫」を散りばめることが大事(オープニングは、社交辞令の挨拶抜きに、いきなりストーリーから始めるなど)。
いかがでしたでしょうか?
特に、プレゼンのストーリーを考える際の「9段階構成」のテンプレートがオススメです。
前職の外資系コンサルティングファームの中でも、プレゼンについてのノウハウや資料は数多く見かけました。
しかし、個人的にはプレゼンやストーリー作りの本の中で、この本が一番参考になりました。
(興奮してしまい、文字を大きくしてしまいましたが、それほど目から鱗が落ちる本でした)
学び
このブログの反省点
本書の学びと、ブログの文章を照らし合わせると、多くの反省点が見えてきました。
今回は、その反省点の中でも、特に重そうな2点について扱います。
ワンビッグメッセージが無い
これが一番大きい反省点です。
ビジネス書を読んだうえでの「一番の学びは何か?」をクリアにすることで、文章全体もシャープにできると思いました。
「一番の学びは何か?=ワンビッグメッセージ」を起点に文章が構成されるので、ムダな文を減らすことができます。
しかも、ビジネス書での一番の学びを「20字以内」で表現することで、ブログの読み手にも、本の魅力をもっと伝えられるようになるでしょう。
オープニングとクロージングの印象づけが弱い
2点目がこれです。
まず、ブログを読んでいただくためには、オープニング時点で、読み手の注意を惹きつける必要があります。
いきなりクリティカルな質問や、有名な引用でスタートすることで、読み手にインパクトを与えることもできます。
クロージングも同様です。
読み手のアクションに繋がるような問いかけで締めるなど、まだまだ工夫の余地がありますね。
ただし、オープニングやクロージングの工夫は、いずれも「ワンビッグメッセージに関係のあるもの」でないといけません。
「ワンビッグメッセージ」こそが、一番大事ですね。
明日から取れるアクション1つ
- ブログを書く際に、毎回「ワンビッグメッセージを20字以内」で考えてみる