この本で解ける疑問は?
- 炎上って怖くない?
- 恥をかく恐怖を払拭するためには?
- 自分の気持ちに正直に生きるためには?
『自分のことだけ考える』って?
コンサルとして一時期、連日タクシー帰りになったり、帰宅後もPCを開いて気づいたら夜中3時になっていたりしていたことがありました。
もちろん、こうした事態を招いているのは、私の責任。
責任の所在が私にあるということは、コントロールが可能な課題でもある。
そこで「何のために、誰のために、心身を削っているのか?」を考えてみると、「周囲の目が怖くて、継続しなきゃ」「途中で投げ出すのは、悪だ」という固定観念の存在に気づきました。
しかし、こうした固定観念に気づけたとして、「どうやって解決するか」「どうやって好きに生きるか」という問いが出てきた。
そんな問いを解決すべく、本書を手に取りました。
結果的に本書の影響で、「自分のことだけを考えて、納得いくアクションを取れた」ので、紹介します。
-Why-なぜ書かれたのか?
本書の「はじめに」では、著者から読者への強いメッセージとして、次のように述べられています。
でもほとんどの人は、まるで反射のように「できない言い訳」を考えてしまう。
(中略)
本書はそうした「思い込み」「常識」「言い訳」などを振り払って、今すぐ前に進んでほしいという願いを込めた。
そのために「メンタルを変えること」に特化した本だ。
自分のやりたいことにブレーキをかけてしまっている人が、まずは意識、考え方を変えるきっかけにしてほしい。(6ページ)
つまり「自分の心のブレーキを解除し、やりたいことに突き進むエッセンス」を伝えることが本書の目的といえます。
-What-なにをすべきか?
では、メンタルを変えるために、すべきことはなにか?
本書の背表紙には、「思い込みを振り払え、炎上を恐れるな!」という力強いメッセージのもと、メンタルコントロールの極意が49個も紹介されています。
ここで、私も1つ、チャレンジしてみます。
それは、「学びの自分事化」です。
学びを自分事として「腹落ち」させるためには、「自分の言葉」で解釈することが近道です。
そこで、本書の「メンタルコントロールの極意49」のエッセンスを自分なりに抽出してみました。これを本ビジネス書の「ペライチ」とし、図1に示します。
本書の命題である「自分のことだけ考える」のエッセンスを、次の3つに集約しました。
- 即断、即決、即行
- ブレない、流されない
- 危機の「機」にフォーカス
ビジネス書の読書は「次の行動に必要な情報」が手に入れば十分。
なので、まず、著者の意図を曲解しない程度に、自分に響いた箇所だけをくり抜く。
次に、より「覚えて、実行しやすくするため」に、3つの共通項を抽出。
こうして、「自分のことだけ考える」ための堀江氏のノウハウを、「自分事化」してみました。
-How-どのようにすべきか?
では、具体的に、どのような行動をとっていけばいいのか?
今回は「炎上は、コスパがいい」に着目します。
なぜか?その理由について、堀江氏は次のように述べています。
炎上すると、情報がとにかく拡散するのだ。僕が何となく思いふとツイートしたものが、瞬時に数百万人の目に入る。ときに非難の声が巻き起こるが、それは大勢の人の貴重な時間をもらっているともいえる。そして、何より人の記憶に残る。(67ページ)
この主張こそ、危機の「機」にフォーカスしている最たる例でしょう。
通常「炎上」と聞くと、「危険」というキーワードが連鎖的に浮かびます。
しかし、著者は「炎上」が孕む「危険」ではなく「機会」に注目しています。
この考え方、意識の持ち方こそが、著者の活躍の裏側にある「エッセンス」でしょう。
本書を読んだことで、「多少炎上してもいいから、思ったことを包み隠さず発信する」という変化を起こすことができました。
このように、本書には49個も極意が書かれています。
49個もあるんだから、どれかしら、行動に移せる要素があるはず。
どれか1つでも実行に移すだけで、「目に見えない大きな変化」が心の中で起きます。
次は、この「目に見えない成果」を「目に見える成果」に変化させることに挑戦します。
学び
本ビジネス書を通して、次の学びを得ました。
「炎上」の前提には「善意」が必要
「炎上」に対して、多くの人は「危険」という印象を抱くかもしれません。
その「危険」な炎上の裏側には、「悪意」があるのではないでしょうか?
誰かに対する「悪意ある」コメントしかり、「悪意ある」不適切動画の発信しかり。
(まあ結果的に、「悪意ある」不適切動画が、コーポレートガバナンスの見直しというムーブメントを巻き起こした側面もあるわけですが…)
このような「悪意」ある炎上は、結果的に発信者が身を亡ぼす(傷つけられたり、逮捕されたり)意味で、「危険」といえます。
一方で、「機会」を生み出す「いい炎上」の裏側には、「善意」が不可欠です。
著者も次のように述べています。
僕に対する批判は多いが、僕の発言は「社会のために役に立つ」という視点から一度もぶれたことはない。(65ページ)
自分の中での確固たる「社会のために役に立つ意識」に基づいて、物事を実直に発信せねば、と思った次第です。
明日から取れるアクション1つ
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