つい先日、こんな相談を受けました。
「宣伝用のWebページに使う文章を書いているんですが、どうすれば、読者がそそるような文章が書けますか?」と。
そのときは「誰に向けた文章なのか、読者を具体的に設定するのが大事ですよ」なんて当たり障りのないことを回答したのですが。
内心は「え、知らないな・・・むしろ、おれも聞きたいわ」とドキドキ。
素直に「わかりません」と言えない自分に、もう1回 『いくつになっても恥をかける人になる』 を読ませてやりたいところです。
(あ、もしこの本の書評が気になった方は、こちらをご覧くださいね)
そんなこんなで、「読者がものを買いたくなるような文章術、知りたいなー」とAmazonを物色。
見つかりましたよ、打ってつけの本が。
その名も『ポチらせる文章術』。
「欲しい人に、欲しいものを売る」をどれだけ本気で考えるかがカギ
この本は、第1章から強烈なタイトリングがされています。
第1章 「興味ねー→いらねー→読まねー」負け組文章からの抜け方
読んでもらえばければ、スタートラインにすら立てない。
何とも痛烈な言葉です。
ただ、本書の大事な大事なエッセンスは、実は第1章にすべて詰まっています。
ざっくりご紹介すると
- 書く前にほぼ勝負は決まっている。文章は、考えるが8割、表現が2割である
- 何を考えるか。それは「欲しい人に、欲しいものを売る」こと、この1点を考える
- 欲しいものとは、ベネフィットのこと。つまり、「商品を使って手に入るハッピーな未来」を買っている
- ちなみに、ベネフィットとメリットの違いについて。メリットは「ベネフィットが手に入る理由」を意味している
たったの数行ですが、これだけでも、私たちが書いている文章がどれだけ的外れかがよくわかります。
商品やサービスの機能面や、他社よりも優れている点ばかりアピールしてませんか?
私は、やっちゃっていました。
「他社よりも、ウチのサービスは安いですよ」
「ここが、他社よりも便利ですよ」と。
そうではなく、まずは「読み手は、どんな未来を手に入れたいと思っているのか?」と書くこと。
これをやらない限り、私の文章を読んで商品をポチってくれる人は永久に現れないでしょう。
ということで、さっそく、本書の学びを活かして、この書評ブログを書いてみたいと思います。
この記事に、『ポチらせる文章術』を使うと?
まず、オススメしたい本は何かというと、 『ポチらせる文章術』 。
こちらの本ですね。
次に、この本を欲しい人は誰なのか?
- 商品やサービスをブログで紹介しているけど、イマイチ売上が伸び悩んでいる人
- 社内でメルマガ担当を任されているけど、メールを開封すらしてもらえず、困っている人
- 会社のランディングページを作ってみたけど、全然コンバージョンが取れず、上司に詰められてしまった人
こういった方々に、何としてでもこの本を読んでいただきたい。
では、さっきあげた方々は、この 『ポチらせる文章術』 を読んで、どんな未来(=ベネフィット)を手に入れたいと思っているのか?
- 明日からすぐに使えるコツを学んで、早く、本当に早く結果を出したい
- 「おい、なんで数行しか変えてないのに、そんなにメールの開封率が上がってるんだ?え?」と、周りを驚かせたい
- どんなウェブページのキャッチコピーを安定的に考えられるようになって、「コンバージョン爆上げ野郎」と呼ばれるようになっていたい
じゃあ、本当にそんな未来が手に入るのか=メリットはあるのか、というと
- 素人とプロの会話形式で展開されているので、自分に引き寄せながら、サクサクと読み進めることができる
- ベネフィットを考えるための例題がパターン別に用意されている(新しい顧客に売りたいとき、売りづらい商品を売りたいときなど)
- キャッチコピーのフォーマットが10個以上紹介されている。しかも、いずれも「ザイガニック効果」などの心理テクニックが反映されている
- なんといっても、Amazonで200以上レビューがついていて、星が4以上。信用力も抜群
・・・と、こんな感じで、考えを整理できそうです。
ここまで材料が揃えば、あとは、本書のテンプレートを使いながら、
キャッチコピーを数パターン考えるのみですね。
***
500PVで諦めていました・・・
『ポチらせる文章術』と出会うまでは。
なぜ数行変えるだけで、売上が2倍になるのか?
まさか数行変えるだけで、売上が2倍になるなんて・・・
数行変えるだけの「省エネ文章術」で、あなたもPVを爆増させませんか?
こうやって私は、たった数行イジるだけで、PVを2倍にしました。
***
紹介されているフォーマットに、さっき書き出したベネフィットを放り込むだけで、
キャッチコピーの候補がポンポン生まれてきます。
もともと、キャッチコピーを考えるのが苦手で、嫌で嫌でしょうがなかったので、
こうやって一定の効果を体験できてよかったです。
「自分でも自覚できるような、ちょっとした変化が加わる」
「昨日より今日、今日より明日、ちょっとだけ良くなっている」
こういう感覚を味わえるのが、ビジネス書の醍醐味ですよね。
改めて、そう感じました。