マインドセット マインドフルネス 書評

【書評】『ストレスと疲れがみるみる消える!1分間どこでもマインドフルネス』奥田 弘美

この本で解ける疑問は?

  • 最近流行りの瞑想って、どんな効果があるの?
  • 5分も10分もじっとできない人は、瞑想に向いていないの?
  • 瞑想のやり方って、結局どれが正解?

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『ストレスと疲れがみるみる消える!1分間どこでもマインドフルネス』って?

そういえば最近はスキルセットやナレッジセットの本ばかりに偏っていたので、マインドセットの本を読んでみようかと。

ビジネスの基礎体力=マインドセット×スキルセット×ナレッジセット
…という方程式を考えると、マインドセットが0だと、ビジネスの基礎体力も0になってしまいますからね。

※ビジネスの基礎体力については下記の記事で詳しく説明しています。

【保存版】読みたい本に出会える!ビジネス書カテゴリーマップ

さて、それでは本題。
マインドセットを支える重要な要素「マインドフルネス」について、読んだ本をご紹介します。

-Why-なぜ書かれたのか?

現在・過去・未来に渡って、あなたが抱えているストレスを解消する方法を教えるために書かれた」が答えになります。

というのも、「はじめに」にて次のように述べられているからです。

あなたは、今、どんな気持ちでこの本を開いてきますか?
あなたが、今感じている「イライラ」や「プレッシャー」
過去から引きずっている「うつうつ」や「もやもや」
先々起こるかもしれないことへの「不安」や「心配」

この本では、こうした現在・過去・未来に渡ってあなたが抱えているストレスを、今注目の「マインドフルネス瞑想」という手法を使って解消する方法を紹介します。(2ページ)

では、ストレスを解消する方法、すなわち「マインドフルネス瞑想」とは、いったいなんなのでしょうか?

-What-なにをすべきか?

マインドフルネスの定義について、本書では次のように述べられています。

「マインドフルネス」とは、ひと言で言うと「気づき」のこと。
それも、「今という瞬間に起こっていること」に注意を向けて気づくこと。(3ページ)

どうやら、この「今という瞬間に起こっていること」に集中することが大事みたいです。

そして、このマインドフルネスについて、筆者は次の3つの効果を示しています。

  • 思考を休め脳と心の緊張を取る休息効果(16ページ)
  • あなたを苦しめるストレス思考から離れ、心の安らぎを取り戻す効果(22ページ)
  • 自分と他人を慈しむ広く安らかな心を育てる効果(32ページ)

では、これらの効果を得るために、具体的にどのようにマインドフルネスを実行していけばよいのでしょうか?

 

私なりに、Why→What→Howの順番で、本書の内容を1枚絵に整理してみました。
図1をご覧ください。

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図1

図1をご覧になるとわかる通り、実に多くのマインドフルネスの方法が提示されています。

しかし、別に全ての方法をきっちり実行する必要はありません。
筆者は「おわりに」にて次のように述べています。

あなたのお好きな瞑想スタイルを選び、1日1つでも2つでもよいので実践してみてください。(154ページ)

ですので、時間も取らずにすぐに実践できるような「歩行瞑想(ナチュラルスピード)」に挑戦してみようと思います。

-How-どのようにすべきか?

「歩行瞑想(ナチュラルスピード)」のやり方は、次のように説明されています。

  1. ナチュラルスピードの歩行瞑想を行うときは、おもに足底の感覚を意識します。
  2. 足元を見つめる必要はなく、進行方向に視線を向けます。
  3. できるだけ一定の速度・リズムでしっかり深めに呼吸しながら、リズミカルに歩行していきます。
  4. 「右(の足裏がついた)」「左(の足裏がついた)」と感じながら、左右の足底が地面に着いたり離れたりする感覚をじっくり味わいながら歩きます。
  5. スロースピードの歩行瞑想のときと同じように、何か別の思考や考えが浮かんで来たら、「考えが浮かんだ」「思考した」と気づいて、足裏に感覚を戻します。(94ページ)

個人的に大事だと思ったキーワードは赤字にしてみました。

以上の動作のポイントをまとめると図2のイメージです。

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図2

これなら、駅で歩くときに1分間だけ意識して、毎日継続できそうです。

他にも、ユニークな「1分間マインドフルネス」が20個以上、たくさん紹介されていますので、是非試してみてはどうでしょう!

 

学び

本書を通して次の学びを得ることができました。

ビジネス書は読んだ後が勝負

小説や漫画と違って、ビジネス書は「読んだ後」こそが本当の勝負です。

よく「この本読んだことあるよ!」と読んだこと自体を記憶している人はいますが、

  • その本ってどんな本だった?
  • 何が重要だって書いてあった?

…と聞かれると、言葉に詰まる人もまた少なからずいらっしゃると思います。
(少なくとも、私はそうでした)

…これだと、高い金で買ったビジネス書の意味がほとんどありません。

ちゃんと、読んだこと自体ではなく、

  • 読んだ内容を覚え
  • 自分の言葉や理解に変換し
  • 実際に行動に移す

…こうして初めて、ビジネス書の値段以上の価値を出すことができます。

 

このビジネス書?についても同様です。
どれか1つでも、マインドフルネスの方法を実践してみて初めて意味があります。

ただ、ちゃんと実践できるか不安だった…
だからこそ、「1分間」というキーワードに着目し、本書を購入してみました。

「1分間」かつ「1つ」であれば、マインドフルネスも実行できるはずです。

明日から取れるアクション1つ

  • マインドフルネスに慣れてきたので、「朝」「昼」「夜」それぞれ1つずつ、計3つの方法を実行してみる

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  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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