この本で解ける疑問は?
いつもはこの部分を時間をかけて考えるのですが、今回は本書に記載がございましたので、引用させていただきます。
- 将来が不安なのですが、30代でさらに成長するためには何をするべきですか?
- 自分の強みをどうやって磨けばいいですか?
- どうやってモチベーションをコントロールしていますか?
- スピーディに結果を出す秘訣は何ですか?
- どのように時間配分・優先順位づけをしているのですか?
- どうやってチームメンバーを動かしているのですか?(4,5ページ)
『初速思考』って?
-Why-なぜ書かれたのか?
この本を書いた動機について、筆者は次のように述べています。
これだけ変化の激しい時代にあっては、スピード感こそ、競争優位の源泉であることを痛感します。
スピード感があるかないかで、残酷なほどに明暗が分かれてしまうのです。(2ページ)
「スピーディに変化しないと企業も個人も生き残れない」。このことに強烈な危機感を覚えたのが、本書を執筆した動機です。(3ページ)
とにかく「スピード感」が重要視されていますが、決して「タイムマネジメント」や「効率化のテクニック・小技」を取り扱っているわけではありません。
では、スピーディに結果を出していくために、すべきこと、身につけるべきことは何なのでしょうか?
-What-なにをすべきか?
筆者は、初速思考=「見える結果をすぐに出す」ための思考法と行動法、の獲得が肝心だと述べています。
そして、この思考を身につけるためには、5つのステップが必要です。そのステップが、以下の章立てで紹介されています。
第1章:経験と時間をムダにしない「1行」記録術
第2章:ミスやトラブルを防ぎ「最低速度」を上げる
第3章:成功パターンをかけ算して「最高速度」を上げる
第4章:「初速」で一気に差をつける90日プラン
第5章:最速で最高の結果を生み出すチームの90日プラン(44,45ページ)
ここでは、初速思考を身につける第一歩である、「1行」記録術について、深掘ってみます。
-How-どのようにすべきか?
「1行」記録術は、「1日1行30~40字程度で、学びや次のアクションを記録」していきます。
「小さな成功」を1行で記録して成長を実感する(59ページ)
「事実」と「次の行動」を矢印で結べばすぐに行動できる(64ページ)
例えば、下記のような感じで、毎日コツコツ記録していくイメージです。
- 20180108.毎朝7時45分発の大手町行きの電車は必ず座れる
→毎朝の電車×5営業日で、1冊読了を目指してみる
では、なぜ1行での記録にこだわるのか?筆者はこう説明しています。
- 時間がかからない
- はりきりすぎない
- 要点をおさえるトレーニングになる(63ページ)
実は、本ブログの読書日記の「明日から取れるアクション1つ」も、本書に影響を受けて、書くようにしています。
※「明日から取れるアクション1つ」に込めた意図や想いはこちらの記事をご覧ください
学び
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毎日とにかく1行書く。書けない日は1mmも成長していない日だと思う。
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PDCAではなく、DCだけやってみても、案外上手くいく。
1. 毎日とにかく1行書く。書けない日は1mmも成長していない日だと思う。
個人的に、何事も「習慣化」こそが、上達の一番の秘訣だと思います。
そして「成長」を「習慣化」させるためには、毎日何かしらを学び取る意識を持つことが重要です。
学び取れれば、1行メモが書けます。1日10%ずつ成長しようものなら、110%→121%→133%と、増え幅が大きくなり、成長曲線が急になります。
一方、10%さぼって90%になってしまえば、100%に戻すために、11%の努力をしないといけません。
バスケット漫画『あひるの空』でも、「練習を1日サボれば、取り戻すのに3日かかる」といったセリフがありました。これは言い過ぎかもしれませんが。
2. PDCAではなく、DCだけやってみても、案外上手くいく。
筆者は、初速を高める集中戦略のエッセンスとして次の考え方を紹介しています。
PDCAのPよりも「C」に集中させて高速回転させる
これを、私は極端に振り切って「DCだけひたすら行う」意識で実践してみました。
まずとにかく早く「D」に着手すると、周りからのフィードバックが早くもらえて、早く軌道修正できます。
この「軌道修正」のタイミングを早くすることで、作業の手戻りを最小限にすることができます。
このビジネス書のおかげで、残業を減らし、新人時代を乗り切ることに成功しました。
明日から取れるアクション1つ
- 読んだビジネス書から1つアクションを抜き出して、期限つきで1行メモに書いてみる。書いたアクションの結果を、必ず1行メモで振り返る。
(若干2つ?に見えますが、悪しからず)