この本で解ける疑問は?
- 「記憶力」を最高に上げる方法は?
- 休みが増えて成果も上がる「時間術」は?
- 朝やるべき「5つの鉄則」とは?
https://www.amazon.co.jp/dp/447810719X
『シリコンバレー式超ライフハック』って?
表紙にはこんなフレーズが書かれてました。
「史上最強の技、全集合」
何だか、翻訳本らしい大袈裟な煽り文句だなーと思いながら、手に取って読んでみました。
すると、どうでしょう。
今まで知らなかったようなライフハック術が惜しげもなく、42個も紹介されています。
しかも困ったことに、1つひとつのライフハック術の奥が非常に深い。
もはや「ライフハック辞典」です。
1日1つずつ読んでいってもいいかもしれません。
(画像をクリックすると、PDFが開きます)
- 成功のために必要なのは「お金」「権力」「身体的な魅力」などではない。正しい習慣で自分の本能をコントロールできた人が成功できる。
- ライフハックにおける枠組みは14個。それは「脳」「自己」「恐怖」「休息」「快楽」「睡眠」「運動」「食事」「テクノロジー」「幸福」「人間関係」「瞑想」「自然」「感想」である。そのなかでも今回は「自己」をピックアップする。
- 第一に、「脳エネルギー」を本質に集中させることが大事。
まず、深く息を吸って、我慢できなくなるまで息を止める
そして、1週間、意思決定するたびにメモを取って、次の2つを振り返る
①この決定は重要だったか?
②この決定を避けるために、無視するか、
自動化するか、他の人にやってもらえなかったか? - 第二に、自分探しをやめて「自分づくり」をする必要がある。
最高の状態の自分を表現する言葉を3つ考えて、いつも目に入るところに書き出しておく
「嫌いなこと:無関心なこと:心を燃やすこと=0:10:90」…この時間配分になるよう、日々行動を見直す - 第三に、「言葉」を変えて限界を押し広げることも大事。具体的には、4つの「あいまい語」を使わないように注意する。
できない:常に100%嘘の言葉
適切な手段と問題解決のための創造性があれば、できないことはない
必要がある:些細な事を重大事と勘違いさせる言葉
1週間、本当に「必要」な場合以外は、「必要がある」という言葉を使うのをやめる
悪い:解決の可能性を閉ざす言葉
実際には「好きではない」「望んでいるものではない」という意味でしかないことが多い
やってみる:やるつもりがないことが織り込まれた言葉
この言葉には脳に逃げ道を与える効果がある
いかがでしたでしょうか。
これくらい深い深いライフハックが、あと40個近くも紹介されています。
大抵の本は読んですぐにメルカリに売ってしまうのですが、この本はしばらく本棚に置いておきたいと思える良書でした。
学び
思考停止すべきときは思考停止する
「思考する」
これは想像以上に体力を消耗するものです。
考えれば考えるほど、徐々に頭は回らなくなってきますよね。
そして消耗したら、一度がっつり寝ない限り、思考力は中々回復しません。
ではどんなときに思考力を使うのか。
ボディーブローのように思考力を削るのは「意思決定の数」でしょう。
- 朝ごはんは何を食べるか?
- 服は何を着るか?
- 何時の電車に乗るか?
- どの車両に並ぶか?
- …
朝の数十分だけでも、こんなにも考えることがあるんです。
こうした「自分にとってどうでもよいこと」に頭を割いている暇はありません。
考えるべきことに集中して、考えるべきでないことは思考停止する。
そのためには、「意思決定の自動化や外部化」が鍵である。
本書は、この「意思決定の自動化や外部化」の大切さを改めて教えてくれました。
- 朝ごはんは曜日別に食べるものを固定する
- 着ていく服もローテーションを組んでおく
- 乗る電車の時間帯と車両は毎日一緒にしておく
…これが「意思決定の自動化」です。
- 朝ごはんのメニューはパートナーに決めてもらう
…これが「意思決定の外部化」です。
こうした仕掛けを地道に作っていくことで、思考力というリソースをうまく配分できるようになるのでしょう。
自分の日々の生活について深く考えさせられる一冊でした。