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【要約・書評】『内定者への手紙 TOP1%に近づく最強の文章化術』北野 唯我

この本で解ける疑問は?

  • 文章術の中で、特に大事なものはどれ?
  • 仕事でもすぐに使える実践的な文章術はなに?

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『内定者への手紙 TOP1%に近づく最強の文章化術』とは

前回の『内定者への手紙 -「仕事が遅い人」と呼ばれないための、10のチェックリスト』から1ヶ月が経ちましたね。

※こちらの本のレビューは、以下の記事をご覧ください

 

そして今回は新たに『内定者への手紙 TOP1%に近づく最強の文章化術』 が発売されました。

金額はわずか250円。

しかも、kindle Unlimitedだと0円。

正直に言います。

「価格に内容が見合っていません」

それくらい、圧倒的に素晴らしいコンテンツでした。

私たちが普段書いている文章が、250円で劇的に良くなる。

しかも、「文章を書く行為」は、これまでもこれからも通用する、普遍的なスキルでもあります。

250円で、今後長く使うであろうスキルが手に入る。

これ以上ROIの高い投資があるでしょうか。

今回は、本書のROIの高さを色々な切り口で示していきます。

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※★の基準は以下の通りです。
★★★★★:満足
★★★★:やや満足
★★★:普通
★★:やや不満
★:不満

わかりやすさ

「わかりやすさ」については、以下2つの観点で評価していきます。

  1. 本の内容が「体系的」に分解・整理されているか?
  2. 中学生や高校生でもわかる表現で書かれているか?

詳しく見ていきましょう。

本の内容が「体系的」に分解・整理されているか?

ここまで体系的に文章術のエッセンスを整理できている本は見たことがありません。

本を読み進めていく中で、「ああ、こういう構造かな?」とスラスラ理解ができます。

そこに、さらにダメ押しが入るんですね。

本書の最後のページに載っているペライチを見てみてください。

本で伝えられたエッセンスが、何と紙1枚にピシャッとまとまっているんです。

これには誰もが感動すると思います。

中学生や高校生でもわかる表現で書かれているか?

表現も、誰もが理解できるように書かれています。

まず、とにかく具体例(特にダメな例)が「あ、それあるある!」と思うものばかりなんですよ。

そして、ダメな例が示された次の瞬間、美しい模範解答が示されます。

「ああ、そりゃ、文句なしでわかりやすいわ」としか言えないレベルの模範解答が次々と提示されるわけです。

「文章術」の本だけあって、半端なくわかりやすかったです。

深さ

「深さ」については、元コンサルっぽく「So what?」「Why so?」「How?」と問いかけながらレビューしてみます。

具体的には、以下の3つの観点で見ていきます。

  1. 他の本に無いような「あっと驚く洞察」がなされているか?(So what?)
  2. 主張の論拠は十分か?ツッコミどころが多すぎないか?(Why so?)
  3. 明日からすぐ実践できるほど具体的な内容か?(How?)

他の本に無いような「あっと驚く洞察」がなされているか?

「初めて知った!」といえるようなノウハウは紹介されていません。

ですが、この本の価値は、「数ある文章術の中から、最も大切な要素だけを体系化している点」にあります。

「仕事における文章術の本質」が最もわかりやすく、かつ体系的に書かれている。

この点においては、「あっと驚く洞察」でした。

主張の論拠は十分か?ツッコミどころが多すぎないか?

文章術の特に大切なポイントが体系的に整理されているので、抜け漏れ感が少ないです。

また、文章のBeforeとAfterが明確に示されているので、「何がどのように良くなったのか?」「なぜ、その文章術が効果的なのか?」がスッと理解できます。

明日からすぐ実践できるほど具体的な内容か?

本を読んだ直後から、文章のレベルが劇的に向上すると思います。

本書の全てを実践するのは難しいでしょう。

しかし、「一文を40字以内で書く」や「共有、相談、お願い、意思決定…をまず明示する」を守るだけでも、文章のわかりやすさが見違えるほど改善されるはずです。

そういった「すぐ実践できて、かつ本質的に大切なハウツー」が本書では紹介されています。

安心して読んでもらって大丈夫です。

学び

良い文章=文章の密度×共感度

本書を読みながら、私なりに改めて「文章を書く上で大切なポイント」を整理してみました。

それが、次の図です。

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良い文章とは、読み手にわかってもらって動いてもらえる文章のこと。

そのためには、文章の密度と共感度を上げる必要がある。

文章の密度を上げるためには、体積を小さくしつつ、質量を上げる必要がある。

文章の体積を小さくするコツは次の通り。

  • 一文は40字以内
  • 修飾語と被修飾語を近づける
  • 不要な接続詞を削る
  • 文章の見た目にもこだわる

文章の質量を上げるコツは次の通り。

  • 型を使う(Why/What/How型、空雨傘型)
  • 動詞で表現する
  • しりてが禁止
  • 具体的に表現する

次に、共感度を上げるコツは次の通り。

  • 相手への理解と敬意を示す
  • 感情を添える

 

これで全部ではないでしょうが、自分なりに「文章を書く上で最低限のポイント」を整理することができました。

また良い本と出会えて、感謝しかありません。


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  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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