この本で解ける疑問は?
- 本をたくさん読んでいるのに、使いこなせないのはなぜ?
- 難解な本を理解し、思い出せるようにしておくためには?
- そもそも、どんな本を読めばいい?
『見るだけでわかる! ビジネス書図鑑』って?
このビジネス書は、「あ、このブログのお手本なのでは?」「いや、下手すると競合か?(おこがましいですが)」という疑問を抱き、購入しました。
また、「書評を書くネタが手に入るかも」という下心も持ちつつ、読んでみました。
結果的に、多くの学びを得ましたので、お伝えします。
-Why-なぜ書かれたのか?
本書では次のような記述がありました。
本書は35冊のビジネス書の内容を紹介しつつ、「それを自分の仕事でどう活用するのか」という示唆をまとめた内容になっています。
(中略)
選定の基準は、「とっつきにくいけど奥深いもの」としています。「良薬は口に苦し」ではありませんが、ビジネス書における良書というものが必ずしも読みやすいものとは限りません。
(中略)
こういったとっつきにくい本にこそ、イラストの力で理解を助ける意味があると考えたからです。そして、そこから得られた生きた知恵をビジネスで実践してみたい、というのが私個人の当初の目的でした。この本を手に取る皆さんにとっても、単に書籍の内容を理解するだけでなく、実践面でもお役に立つことができればと思います。(4ページ)
つまり、
- 名著だがとっつきにくい本の理解を助け、実務に応用してもらうこと
- 本を理解し、実務に応用するための読み方を伝えること
…の2点が目的だと読み取れます。
-What-なにをすべきか?
本を理解し、実務に応用する方法として、本書では「"4段階ピラミッド"で考える本の読み方・使い方」が紹介されています。図1をご覧ください。
本書の「"4段階ピラミッド"で考える本の読み方・使い方」を搔い摘むと、以下の通りです。
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「広げる」では、自分にとっての良書の情報がタイムリーにキャッチできるようにアンテナを立てておく。「売れているかどうか」は、マーケティングの功である可能性もあるので、気にしすぎないことが大事。
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「読む」では、「本の構造」を理解する。構造とは、「この本で言いたい結論は何か?」「その結論を支える根拠は何か」というもの。
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「残す」では、時間を費やしてでも、本の内容を「脳みそに刻み込む」努力が必要。でないと、読んだ時間と本代が、ただただ無駄になってしまう。
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「変換する」では、書籍の知恵を、「自分だけのオリジナルの知恵」に変換することが大事。書籍の内容はあくまで他人の知恵であり、借り物にすぎない。
いずれも、文字だけ読むと簡単そうですが、いざ実践してモノにするとなると、「自分なりの試行錯誤」が必要そうですね。
では、「自分なりの試行錯誤」として、筆者はどのように本を読み、実務に応用しているのでしょうか?
今回は「残す」の部分を深く見てみます。
-How-どのようにすべきか?
本で読んだ内容を「残す」ために、筆者は「イラスト」を用いています。
例えば図2をご覧ください。
これは『LIFE SHIFT』という、400ページ越えの本のメッセージをイラスト化したものです。
確かに、イラストだと「右脳」でイメージとして理解できそうです。
本は「左脳」で理解するものだと思っていたので、「右脳」にアプローチする方法は目から鱗が落ちました。
ただ、イラストに残すためには、前提として、本の構造を見抜く必要があります。
本を「読む」ときは左脳、「残す」ときは右脳を使う。
この「脳の使い方」が絶妙です。
このように、「右脳」と「左脳」を駆使して、35冊もの本が紹介されていますので、冒頭の疑問を抱いた方は是非読んでみてください。
学び
本ビジネス書を通して、2点の学びを得ました。
「行きつけの書店」と「本を教えてくれる人」を確保する
先述の「広げる」のように、自分にとっての良書の情報がタイムリーに入ってくるような工夫が必要です。
私も、良書に出会えるようになるまで、日々苦戦しています。
例えば、Amazonで検索して一番上に出てくる「ベストセラー」やレビュー4越えの本を購入して、読んでみると失敗だったことも多々あります。
Amazonで目次だけ見ても、どうもまだわからない。
ですので、自分で「行きつけの本屋でパラパラ読み」するか、「本を紹介してくれる知人やブログを確保」するか、の2点に落ち着きました。
行きつけの本屋については、個人的に、「丸善・丸の内本店」によく行っています。
また、帰省するときは、いつも「丸善・博多店」に寄っています。
難しい本にもチャレンジしたい
このビジネス書と、本ブログで異なるのは、図3のように「扱う本の難易度」です。
本書は、『サピエンス全史』や『U理論』といった「1回読んだだけじゃ理解しきれない本」を、「中学生でも理解できるイラスト」までかみ砕いている点が凄い。
これには、
- 本の構造を見抜く論理的思考力
- 構造からイラストを創造する力
…が高いレベルで求められます。
この本に感化されたので、図4のように、「難易度が高い本」にも挑戦しようと思います。
ただ、イラスト化ではなく、あくまで「ペライチ」にこだわっていく所存です。
明日から取れるアクション1つ
- 『見るだけでわかる! ビジネス書図鑑』で紹介されていた本どれか1冊を、本ブログでも紹介してみる