書評

【2019年版】春のビジネス書特集!「新」機一転本15冊

(出典:https://www.freepik.com/premium-photo/beautiful-sakura-flower-cherry-blossom-spring-sakura-tree-flower-blue-sky_4143135.htm

「新」社会人

「新」部署

「新」役職

「新」勤務地

すでに何度か経験しているのに、なかなか慣れない、この「新」。
どんな「危」があるかわからない不確実性が、たまらなく不安で仕方がない。

でもせっかくなら「危」を「機」にしたい。

そんな心機一転ならぬ、「新」機一転な本をお届けします。


15冊の選定基準

この2点を基準に選びました。

  • ハードルが低い本
  • ビジネスの基礎体力を底上げする本

その意図は、「読書→仕事に活かす→成功する→また読みたくなる」というサイクルを作りたいからです。

※こちらの記事を読んだことがある方は、読み飛ばしていただいて大丈夫です。

ハードルが低い本

ハードルが低いとは、スッと読める本を意味しています。

いきなり難しくて分厚い本に挑戦するのもいいですが、ハードルが高い分、躓きやすい。
一度躓いたものには、しばらく挑戦する気も失せてしまいますよね。

でも、安心してください。
本ブログでは、図1のような「深くて、簡単な本」を選定しております。

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図1

「深くて、簡単な本」で、「読書→仕事に活かす→成功する→また読みたくなる」という好循環を作っていければ、四月病にブーストをかけることができます。

ビジネスの基礎体力を底上げする本

次に、図2のような「ビジネスの基礎体力」に直結する本を選んでいきます。

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図2
  • マインドセット
  • スキルセット
  • ナレッジセット

この3点を大枠に、15種類に分けて、ビジネスの基礎体力を網羅しています。

ただ、マーケティング・セールス・ファイナンスなどの「専門知識」については割愛します。
やはり、職種によって、求められる専門知識は全く異なるためです。

その代わり、「専門知識の吸収力を活性化させる本」を厳選しておりますので、ご安心ください。

マインドセット

1.キャリア:『転職の思考法』北野 唯我

「いきなり出ばなをくじくな」…と怒声が聞こえてきそうですね。

そんな声に対抗してでも本書をオススメしたい理由、それは次のメッセージです。

上司を見て生きるか、マーケットを見て生きるか

この視点こそが、「会社が潰れても生きていけるかどうか」を左右します。

「新」社会人

「新」部署

「新」役職

「新」勤務地

いずれも、「自分の足元」に目が行きがちなタイミングです。

こんなタイミングだからこそ、「マーケット」に視線を移す勇気こそが、周りとの差別化を可能にし、結果的にロケットスタートを成功させるカギなのかもしれません。

本書に述べられた「市場価値の測り方」も必見です。

2.体調管理:『人生が変わる最高の呼吸法』パトリック・マキューン

「4月から毎日ランニングしよう」

「今年度こそは、ジムに通おう」

…と意気込んで、挫折してこられた方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方に向けて、「とことんハードルを下げた、体調管理の極意」をお伝えします。

それが、「呼吸法」です。

  • 呼吸が変わると、体重が減る
  • 呼吸が変わると、疲れが取れる
  • 呼吸が変わると、心臓が強くなる
  • 呼吸が変わると、喘息が良くなる
  • 呼吸が変わると、顔が整う

…嘘だと思う方、必見です。

3.マインドフルネス:『ストレスと疲れがみるみる消える!1分間どこでもマインドフルネス』奥田 弘美

「絶対いいとわかっているけど、手が出せない」

そう思っている方も多いのが、この「マインドフルネス」ではないでしょうか?

  • 何億円、何兆円も成果を出している成功者が共通してやっていること
  • お金がほとんどかからない

…やらない理由が見当たりません。胡散臭いと思っている人も、少数になってきた。

でも、やれない。なぜか。

  • やり方がわからない
  • 面倒くさそう

…これらの「思い込み」が妨げになっているはずです。

そんなあなたにご紹介したいのが、「1分でできる、マインドフルネス」。

一流経営者もやっていることが1分間で、しかも20個以上も方法があると。
どれか1つくらいは、自分に合った方法が見つかるはずです。

4.スキルアップ:『27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力』グロービス

このブログを見てくださっている方は、そもそも「学習意欲」が高い方だと思います。

そんなあなたに効果抜群な本が、本書です。

何しろ、MBAを取れる社会人学校の講師、つまり「学びのプロ」が、8万人のビジネスパーソンと向き合う中で抽出したエッセンスが詰まっています。

  • インプットする
  • 振り返る
  • アウトプットする
  • フィードバックを受ける

どれか1つでも苦手意識を感じている方は、まずは立ち読みしてみてはいかがでしょうか?
本屋に行くのが億劫な方は、立ち読みがてら、下の記事にお立ち寄りください。

スキルセット

5.読む:…これを読んで、自分に合った1冊を見つけてください

「ここにきて、いきなり投げやりになってないか?」

いいえ、私なりに真剣に考えました。
これは(得意不得意)×(好み)によって、オススメできる本が全然違うんですよ。

  • 読書は「苦手」。時間をかけずに「サクサク」読みたい
  • 読書は「苦手」。時間をかけて「じっくり」読みたい
  • 読書は「得意」。時間をかけずに「サクサク」読みたい
  • 読書は「得意」。時間をかけて「じっくり」読みたい

この4パターンに応じて、図3のように、それぞれおすすめしたい本を用意しております。

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図3

6.聞く:『最高の結果を引き出す質問力』茂木 健一郎

とあるニュース番組では、次の二通りが登場します。

  • いつも「いい質問ですね」と言われる人
  • 的外れな質問をし続ける人

例えば、池上彰さんの番組で、芸人の土田さんは、コンスタントに「鋭い質問」をなされます。

  • 視聴者が次に聞きたいこと
  • わかっていそうで、わかっていないこと

…文脈によって、次々とその様相を変えていく、「いい質問」。

しかし、「いい質問」が生み出されるのには、ある共通のメカニズムがあります。
そのメカニズムとは、果たして一体…

7.深く考える:『はじめての哲学的思考』苫野 一徳

皆さんが思い浮かべる「わかりそうでわからない、それっぽい単語筆頭」を1つ挙げるとすれば、何でしょうか?

私はこれだと思います。

「本質」

その言葉を見聞きするだけで、読者や聴衆の注目を1点に引き寄せてしまう、圧倒的存在感。
でも、誰もその正体を明確に語ることはできない。

そんなミステリアスな魅力に満ちた、絶対正義とも思える「本質」の正体とその掴み方に、グンと一歩近づきたい方、必見です。

8.広く考える:『発想力』大前 研一

「どこからそんな発想が?」
そんな「ひらめき」、私たちからは遠い存在に見えますよね。

でも実はこれ、私たちにもできるんです。

本書に述べられた11の発想法、全部は無理かもしれません。
でも1つ習得するだけで、見える景色がパッと広がります。

「どこからそんな発想が?」
この言葉、4月からは、「言う側」から、「言われる側」を目指しませんか?

9.速く考える:『頭を前向きにする習慣』赤羽 雄二

  • 1分間で悩みが整理できる
  • 1分間で解決策が浮かぶ

そんな魔法のような方法があります。

必要なものは、A4の白紙とペンだけ。

今なら500円以下(送料込み、2019年3月時点)で、その方法がわかります。

騙されてもダメージが少ない、逆に習得できれば相当の価値がある。
滅多に言いたくないですが、数少ない「読まなきゃ損」な一冊です。

10.書く:『言葉にできるは武器になる』梅田 悟司

「昔から国語が苦手」

「文章を書こうとしたらすぐに手が止まる」

「だから、文章術の本を読もう」

…こんな対処療法的なやり方は、もう卒業しましょう。

本書は、「すぐには効き目は出ないけど、じわじわと半永久的な効果を発揮する漢方」のような本です。

鍵は「内なる言葉に耳を傾けること」だそうです。
「内なる言葉」の正体を知りたい方、もう対処療法とおさらばしたい方、是非手に取ってみてください。

11.話す:『もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法』古谷 昇

これ、別にプレゼンテーションの本でも無ければ、話術の本でも無いです。

ですが、プレゼンテーションをするうえで、一番学びが大きかった本は、間違いなくこれでした。

本書には、「分野問わず、70点を手っ取り早くとる方法」が書かれています。
プレゼンテーションについても、数ページですが、「70点を手っ取り早くとる方法」が書かれています。それも、3つだけ。

いわゆる「コツ」について、1冊に渡って書かれている本ですが、読むたびに気づきがある、深い本です。

これを読むと、「話し方など、枝葉のテクニック本にすぐ手を出すのは止めよう」と、意識がガラッと変わります。

12.リーダーシップ :『WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う』サイモン・シネック

「リーダーシップで大事なことを1つだけ挙げよ」

この問いに対する私の答えは、こうです。

WHYから始める

  • なぜ経営理念が必要なのか?
  • なぜAppleが世界有数の核心的な企業になり得たのか?
  • なぜ自走できる社員が生まれるのか?

本書は、これらの「なぜ」に、シンプルに答えてくれます。

13.マネジメント:『1on1マネジメント』松丘 啓司

明日から新しい役職に上がる方にご紹介したい本が、こちらです。

これを読むと、旧態依然としたマネジメントがいかに部下を疲弊させるか、が痛いほどわかります。

同時に、今後のマネジメントのカギが、部下との1対1の対話による「1on1マネジメント」にあることがわかります。

ナレッジセット

14.教養:『教養としての「世界史」の読み方』本村 凌二

教養と聞くと、歴史や哲学を思い浮かべるでしょう。

でも、教養って、読み始めてすぐに挫折することが往々にしてあります。

  • 難しい
  • 多い
  • 飛ばし読みできない

…こういったことが、要因として挙げられます。

そんな方にオススメしたい本が本書です。

世界史と聞くと、そのスケールに圧倒されますが、本書は「ローマ史」に焦点を絞ってくれます。
ローマ史には、「人類の成功と失敗の全てが凝縮」されているそうです。

このローマ史について、東大教授が、平易でわかりやすく説明してくれます。

私も、この本を読んで、歴史にドはまりしました。

15.時事・トレンド:『持続可能な資本主義』新井 和宏

時事・トレンドの基礎知識として押さえておきたいのが、「経済」でしょう。

ところが、この「経済」も、目まぐるしいスピードで変化しています。

「経済」は今どういう状況で、今後どのように変化していくか。
その答えの1つを、本書は示してくれます。

身の丈にあった、疲弊しない経済

このキーワードに少しでも関心を持たれた方、必見です。

 

いかがでしたでしょうか?

本記事で紹介した本をきっかけに、幸先良いスタートをなされる方が一人でも多くいらっしゃると幸いです。

他にも、「ビジネス書を深堀りしたい。もっと読んでみたい」と思われた方は、こちらの「ビジネス書カテゴリーマップ」からも本を探せます。
是非、ビジネス書の宝探しを楽しんてみてください。

  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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