この本で解ける疑問は?
- 今注目を浴びている、「論理思考よりも大切なスキル」とは?
- センスに頼ることなく、一目置かれるアイデアを生み出せるようになるには、どうすればいいのか?
https://www.amazon.co.jp/dp/4815605017
『感性思考』って?
「感性思考って、そもそも思考なの?」
…と、半分は好奇心、もう半分は斜に構えながら手に取ったのが本書でした。
本書の表紙にも書かれている"デザインスクールで学ぶMBAより論理思考より大切なスキル"こそが、この感性思考です。
「論理思考が何よりも大事なスキルだ」と信じてやまない私にとっては、衝撃的な文言でした。
果たして、論理思考よりも大事な所以はどこにあるのでしょうか?
感性思考の秘密に迫ってみます。
(画像をクリックすると、PDFが開きます)
- 感性思考とは、要は「常識の枠を外し、もっと自由に楽に発想するための思考法」である。
- 常識の枠を外して思考するためには、「アウトプット」「インプット」「プレゼンテーション」「マーケティング」に適した15のフレームワークを使いこなす必要がある。
- 中でも、アウトプットのフレームワークとして筆者が最も活用しているものが「ブレインライティング」である。これはチームでアイデアを創出する方法論である。具体的には次の①~⑤の手順を踏む。
4人で行うと仮定して…
①1人1枚のずつ紙を用意する
②紙を4つ折りにする
③1マスにアイデアを書いたら次の人に回す
④前の人のアイデアをブラッシュアップした案を別のマスに書く
⑤4人で1周するまで③~④を繰り返す
いかがでしたでしょうか。
まさに「常識の枠を外し、もっと自由に楽に発想するための思考法」が惜しげもなく紹介されていました。
15のフレームワークのうち1つマスターするだけでも、効果は絶大です。
また個人的には、本書の最終章に書いてある「センスをアップデートし続ける方法」がすごく気に入りました。
センスは後天的に会得できるもの。
本書を読んで一番の学びはこれでした。
論理思考に限界を感じられる方にオススメの一冊です。
学び
アイデアの基本に立ち返りたいときは『アイデアのつくり方』がオススメ
ここまで、アイデアを飛躍させる思考法「感性思考」を紹介してきました。
しかし、この本に書かれていることは、やや発展形のように思えます。
やはり、「基本のき」に立ち返ろうと思うと、『アイデアのつくり方』ほど優れた本は今のところ見たことがありません。
★『アイデアのつくり方』の解説はこちら
『アイデアのつくり方』によると、アイデアを考え出すプロセスは次の5段階。
- 情報を収集する
- 情報を解釈する
- 問題を全て放棄する
- アイデアが降ってくる
- アイデアを形にする
仮説ですが、いずれの発想法も、この5段階がベースにあるのだと思います。
例えば、今回ご紹介した「ブレインライティング」も、5段階のうち「2.情報を解釈する」「5.アイデアを形にする」に合致するのかと。
また実用的な発想法を学べましたので、早速試してみます。