この本で解ける疑問は?
- 少ない時間で最大限の成果を発揮するためには?
- 余計な物事を削ぎ落すための考え方とは?
『エッセンシャル思考』って?
この本は、私の価値観の土台を作ってくれた「感謝してもし切れない本」です。
「読むと人生が180度変わる」という胡散臭いフレーズを使ってでも、みなさんにオススメしたい一冊です。
(画像をクリックすると、PDFが開きます)
- エッセンシャル思考とは、「より少なく、しかしより良く」を追求する考え方である。この思考には大きく3段階のステップが存在する。
- 第1段階は「見極める」
孤独
考えるための空間や時間をつくる
洞察
大局を見ながら不要な情報をフィルタリングする
遊び
ちょっとした遊びを欠かさない
睡眠
1時間の眠りが数時間分の成果を生む
選抜
最も厳しい基準で選ぶ(90点未満は切り捨てる) - 第2段階は「捨てる」
目標
最終形を「かなり明確」ではなく「完全に明確」にする
拒否
断固として上手に断る
キャンセル
過去の損失を思い切って切り捨てる
編集
削除、凝縮、修正、抑制して本質を取り出す
線引き
境界を決めると自由になれる - 第3段階は「しくみ化」
バッファ
最悪を想定して、準備と計画に全力を注ぐ
削減
仕事を減らし、成果を増やす
前進
「早く小さく」始めて最小限の進歩を重ねる
習慣
本質的な行動を習慣化する
集中
「今、何が重要か」を考える
未来
自分の人生の中心にエッセンシャル思考を据える
いかがでしたでしょうか。
すごく勇気のいる思考ですが、思い切って実践できるようになると、劇的な効果が生まれるのだと思います。
つい「あれも、これも」と思いがちなのを、グッとこらえる。
周囲の目を気にせず、選ぶ=捨てる決断を下す。
…どれも非常に難易度が高いですが、時間が限られた人生だからこそ、「必須の思考法」なのかもしれませんね。
学び
新人の平社員でもエッセンシャル思考を実践するためには…
この本との最初の出会いは、社会人になりたての頃でした。
当時の僕は、本書の考え方を「少しでも余計な時間や仕事は極力削って、自分が本当に大事にしたいことに最大限の時間を充てる思考」だと解釈しました。
そして、「自分が本当に大事にしたいことか?」と自分に問いかけて、「No」なものは全て排除する。
…と、ここまでは概ね正しい理解だったと思います。
断れるだけの「説明責任」が必要
問題は「実行部分」でした。
新卒で社会人生活をスタートしたときから、「その仕事、僕はやりたくありません」と突っぱねてしまったのです。
コンサルとして入社したのに、いきなりプログラミングのタスクを押し付けられるものですから、必死に抵抗しました。
「僕のコンサルとしてのキャリアに、プログラミングは必要ありません」
…まあ、失敗しましたよね(笑)
「新人のクセに、何を偉そうに」と、こんな言い回しではなかったですが、やんわりとこんなことを伝えられました。
何とも愚かなことをしていたのだろう…と、深く反省しました。
断るには「説明責任」が伴うわけですね。
「自分にしかできない領域」を作ると、一気に断りやすくなる
先ほどの反省を活かしまして、社会人2年目からやってみたことは、「自分が得意なことが活かせるタスク」に時間を集中的に投じたことです。
僕の場合、システムのユーザーさん向けの説明資料や討議資料を作るのが得意でした。
ですので、とにかく「資料作成からお客様への説明」に1点集中してみました。
短期的には、「なんであいつは言われたタスクをやらないんだ?」「プログラミングも勉強しろって言ったのに」という空気感がありました。
しかし、めげずに「自分の得意領域」を集中的にやり続けると、徐々に「あいつは、ああいうやつだ」「他はダメだけど、〇〇に関してはあいつは凄い」という認知を形成することができました。
そうして、地道に努力しながら、少しずつ「あの領域は、あいつに任せた方がいい」「この難易度だと、あいつにしか任せられない」と言われるレベルまで上げていきます。
「何か1つでも、周りよりも断トツで得意な領域」をクイックに作れると、「領域外のタスク」を断りやすくなるのだと思います。
…と偉そうに言ってみたものの、まだまだ試行錯誤中です。
「平社員がエッセンシャル思考を実践するためには?」
…このイシュー、継続して考えていきます。