この本で解ける疑問は?
- 答えのない時代に必要な「自分だけのリーダーシップ」とは何か?
- これからのリーダーに求められる能力要件とは?
『リーダーの戦い方』って?
『仮説思考』や『論点思考』でおなじみの内田 和成氏がついに、リーダーシップについての本を出版されました。
- 個性的な頭脳集団であるボストン・コンサルティング・グループ(BCG)を牽引された方が語る「あるべきリーダー像」は、一体どんな姿なのか?
- 論理と感性を最高級のレベルで兼ね備えた内田氏は、体系化や理論化が難しいリーダーシップをどう捉えているのか?
…これらの期待や希望で頭がいっぱいになって、Amazonで発見して3秒で購入を決断しちゃいました。
それが、今回ご紹介する『リーダーの戦い方』です。
(画像をクリックすると、PDFが開きます)
- まずは大前提として「リーダーシップに正解はない」と心得るところからスタートすべし。
組織のフェーズや直面する課題によって、求められるリーダーシップが変わるもの。自分の得意技と組織が求めるリーダーシップとの間には必ず乖離があるというジレンマがある。 - 上記のジレンマを克服するためには、まず「できること」と「できないこと」を区別する必要がある。
★コントロールできないもの
-組織が置かれた状況(業績など)
-組織の癖(文化など)
-自分が置かれた状況(役職など)
-自分の癖(好み、得手不得手など)
★コントロールできるもの
-戦略代替案
-アプローチ - 次に、コントロールできるもの/できないものを踏まえて、自分の得意技を知る必要がある。得意技の種類は4つある。
①軍師型:戦略×左脳
②ビジョナリー:戦略×右脳
③堅実型:実行×左脳
④率先垂範型:実行×右脳 - 得意技が理解できたら、ジレンマの克服に挑戦する。
★どんな場面でも、自分が最も得意とする戦い方を貫くべし
★得意領域で勝負できないときのために、戦い方の幅を広げる
①ロールモデルを探す
②チャレンジする
③シミュレーションする
④パートナーを探す - 以上のプロセスでジレンマを克服して、答えのない時代を生き抜いていくためには、次の6つを兼ね備えておく必要がある。
①先見性
②決断力
③実行力
④スピード
⑤人間力=チャーム+徳
⑥運
いかがでしたでしょうか。
正解ではなく「自分解」を見つける方法を、ロジカルかつ現場感を大切にしながら書かれています。
今年読んだリーダーシップ本の中では、『リーダーシップに出会う瞬間』と並ぶくらい学びが深い一冊でした。
学び
やはり私にとっては「土俵感」が非常に大事
本書『リーダーの戦い方』を読んでみて確信したことがあります。
それは私にとって「自身のパフォーマンスを最大限に発揮するためには、自分の中での"土俵感"を日々育てておくこと極めて重要である」ということです。
昔、以下の記事でも「土俵感」の重要性を説いた本をご紹介しましたね。
【1枚でわかる】『「仕事ができる」とはどういうことか?』楠木 建、山口 周 - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで
土俵感とは、「この領域(スキル・センス)は誰にも負けない」と言えるだけの強い自負のことです。
やっぱり人間には向き不向きがあります。
私があまり共感できない言葉の1つに「向き不向きより前向き」という言葉があります。
「苦手なことも、仕事の意味付け次第。ほら、好き嫌いせずにやってみようよ」というのも1つの考え方なのでしょうが、私はこんな声の掛け方をされると、辛い。
私はどうしても「向き不向きは絶対ある。人生の時間は限りがあるのだから、向き不向きに敏感になって、自分の得意なことに注力したほうがよい」と思ってしまいます。
「向き不向きをハッキリ自覚して、自分に向いていることに注力する」
こういった選択肢をストレスなく取れる世の中にしていきたいものです。
何だかいつにも増して、まとまりのない文章を書いてしまいました。
今日はここまでにしておきます