この本で解ける疑問は?
- 自分で考え、「自分が為すべきこと」を模索するプロセスとは?
- 「自分が為すべきこと」に向かってひた走るためには?
- そもそも、自叙伝を読む利点って?
『吾人の任務』って?
実はこれまで、「自叙伝」的な本は避けていました。
というのも、「他人の成功話」をそれほど信用していなかったからです。
なぜ「他人の成功話」を信用していなかったか。
それは、美化されていることが多いからです。
その最たる例が、就職活動の「自己PR」じゃないですか。
相手に伝わるよう、相手に「採用」という意思決定をしてもらえるよう、情報を美化=加工するわけです。
もちろん、私も例外ではありません。
…と思っていましたが、「食わず嫌い」で避けてばかりでは、己の見識を拡げることはできません。
「何となく嫌」なものに取り組んだ結果、「あれ、いいじゃん。もう一回やろう」となるケースも少なくありません。
ということで、『吾人の任務』という本を読んでみました。
結論、読んでみて、たくさんの学びがありました。
まず、この本は、ただツラツラと「成功話」が書かれている本ではありません。
著者が「見て、聞いて、感じたもの(マイナス要素もプラス要素も)」がそのまま書かれていました。
失敗話や苦労話、紆余曲折する話や、やっと小さな成功をおさめた話など、ただただ「ありのまま」に記述されているわけです。
こうした「等身大なストーリー」が共感を呼ぶんでしょうね。
では、本題に入ります。
自叙伝を「ペライチ」にすべきなのか?できるのか?…と色々悩みましたが、
あくまで「自分にとっての学びをストックすること」が目的なので、思い切って作ってみました。
図1をご覧ください。
図1の整理の仕方から見て取れるように、本書のキーフレーズは「可能性を信じる」という信念だと解釈してみました。
起業の決意しかり、企業理念としてのグロービスウェイの策定しかり、社会認知型ビジネススクールへの挑戦しかり、すべては「可能性を信じる」が起点になっていそうですね。
可能性を信じながら、挑戦を重ねて、紆余曲折を繰り返す。
このサイクルこそが、「自分が為すべきこと」を見つける一番の近道なのかもしれません。
学び
本書を通して、次の問いが生まれました。
では、「可能性を信じる」ためには?
繰り返しになりますが、著者の堀さん曰はく「起業している人としていない人を分けるのは、可能性を信じるという信念」です。
これには納得感があります。
では、「可能性を信じれる人と、信じれない人の差」はどこにあるのでしょうか?
(スキルセット)×(ナレッジセット)×(マインドセット)の枠組みで考えてみます。
スキルセットの観点からは、「能力が足りないから、可能性を信じるまでに至れない」というケースが考えられます。これは学びの習慣を持って、継続的にスキルアップを図ることができれば解決できそうです。(まあ、それが難しいのですが…)
ナレッジセットの観点も同様です。
では、マインドセットの観点からはどうでしょう?
「能力も知識も人一倍あるのに、可能性を信じれない」となると、原因は自己肯定感の低さにあるのでしょうか?
だとすると、「可能性を信じれるようになるために、自己肯定感を高めるには?」が論点となります。
うーん、難しいテーマです。おそらく「承認」「小さな成功体験」「最初は無理だと思ったけど、やればできちゃった体験」あたりがキーワードになる予感はしていますが、めちゃくちゃ思考が浅いですね。
明日から取れるアクション1つ
- モチベーション理論の本を読んで「自己肯定感を高めるには?」「可能性を信じれるようになるために、そもそも自己肯定感が解くべき論点なのか?」に答えを出してみる