キャリア マインドセット 書評

【要約・書評】『プロティアン』田中 研之輔

この本で解ける疑問は?

  • 社会変化に適応するために、どのようにキャリア形成していけばよいのか?
  • 無数にある選択肢から、自分らしいキャリアを選択するには?
  • 人生100年時代を生き抜くためのキャリア術とは?

『プロティアン』って?

「自分が好きな著者が薦めている本」
こんな視点を持っておくと、自分に合った本を選びやすくなります。

例えば、私の場合。

「北野 唯我氏、推薦」

このキーワードが、本書を手に取った理由です。

私は次の2つの著書を読む中で、北野 唯我氏の大ファンになりました。
広告代理店で得た人間洞察力と、戦略コンサルティングファームで鍛えたロジカルシンキングが掛け合わされた切れ味抜群の論調がクセになります。

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そんな北野 唯我氏がオススメする本『プロティアン』を今回はご紹介します。

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(画像をクリックすると、PDFが開きます)

  • プロティアンキャリアとは「環境の変化に応じて自分自身を変化させていく、柔軟なキャリア形成」を意味する。
  • このキャリア術では「資産」と「資本」がキーワードである。
  • 「資産」は「有形資産」と「無形資産」に分けられる。特に「無形資産」である「生産性資産」「活力資産」「変身資産」の3つを蓄積することによって、「有形資産」を増やすことができる
  • 上記の「無形資産」を得るためには、「資本」として「ビジネス資本」「社会関係資本」「経済資本」の3つを考える必要がある。
  • 「ビジネス資本」は、「ビジネスリテラシー」「ビジネスプロダクティビティ」「ビジネスアダプタビリティ」の3つをバランスよく鍛えるとよい。
  • 「社会関係資本」は、家族・友人・パートナーのような「結束型」のつながりだけでなく、ビジネスで知り合った「橋渡し型」のつながりが重要になる。特に「橋渡し型」のつながりが、自分が持ち合わせていない考え方・スキル・知識をもたらしてくれる可能性が高い。
  • 「経済資本」を効率よく蓄積するためには、自分に合った型を理解しておくことが重要である。「トランスファー型」「ハイブリッド型」「プロフェッショナル型」「イントレプレナー型」「セルフエンプロイ型」「コネクター型」の6つの型が存在する。

いかがでしたでしょうか?

目まぐるしく変化し続ける社会の中で、どのようにキャリア形成をしていくか。
そのために必要な要素の「全体像」が掴める良書だと思います。

「キャリアの本がたくさんありすぎて、どの本を読めばいいかわからない」という方にオススメの一冊です。

学び

自分に足りない「資産」と「資本」は何か?

この本で得られた一番の学びは、自分に足りない「資産」と「資本」がわかったことです。

やはり、「全体像」を示してくれる本は、自分にとって足りている点と不足している点をあぶり出すのにうってつけです。

 

例えば、私の場合は「資産」として「変身資産」が不足しています。

「変身資産」とは自己を変身させる意思と能力を指します。具体的には、自己理解や人的ネットワークが該当します。

中でも、人的ネットワークが不足しています。

なぜ、人的ネットワークが不足しているか?
これは「資本」として「社会関係資本」が不足しているためです。

私は「人見知りランキング」では100人に1人に選出される自身があります。
だからこそ、異業種交流会やパーティーの場を自分のものにすることが、この上なく苦手です。

そんな苦手意識から、弱いつながりである「橋渡し型」のネットワークが圧倒的に欠けています。

以上の課題感から、強制的にでも「橋渡し型」のネットワークを構築せざるを得ない環境に身を置こうと思いました。

明日から取れるアクション1つ

  • 「橋渡し型」のネットワークを構築できる手段を洗い出してみる

  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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