この本で解ける疑問は?
- なぜ経営学を学ばなくてはいけないの?
- 事業戦略やらマーケティングやらアカウンティングって、どのように関係し合っているの?本当に全部必要なの?
https://www.amazon.co.jp/dp/4799325558
『新しい経営学』って?
「何を言っているのやら、さっぱりわからん」
…これは、私が大学で「経営学」の講義を受けていたときに、一番頭の中をよぎった台詞です。
「経営学というからには、きっと実践的で明日からでも実践できるレベルでわかりやすい内容なんだろうな」
…こんな淡い期待を抱いて講義を受けた結果は、散々たるものでした。
結局自分の言葉で「経営学」を語れない。
そんな状態のまま、社会人生活に突入し、何年も経過してしまいました。
「このままではマズい」
「でも、難解な経営学の教科書はもう読みたくない」
こんなワガママを叶えてくれる本をご紹介します。
(画像をクリックすると、PDFが開きます)
- 1)ターゲットやバリューを定めるために、経営戦略論とマーケティング論を学ぶ、2)ケイパビリティの設計とその実現のために、人・組織論とオペレーション論を学び、3)収益モデルをつくり上げていくために、アカウンティング論をさらに学ぶ。これが、経営学の基礎を学ぶ目的である。
- 逆の言い方をすれば、次のことがいえる。
1)経営戦略論とマーケティング論は、事業のターゲットとバリューを定めるためにある。
2)人・組織論とオペレーション論、そしてマーケティング論の一部(4P+SのうちPlace、Promotion、Service)は事業のケイパビリティを構築するためにある。
3)アカウンティング論とマーケティング論の一部(ターゲティングやPrice)と経営戦略論の一部(事業特性)は、事業の収益モデルを算段するためにある。 - 以上のように、「目的別」に経営学の各専門分野を学んでいくと、事業経営の理解がスムーズになる。
いかがでしたでしょうか。
曲りなりにもコンサルティングファームに所属していたこともあって、経営の本も飽きるくらい何冊も読みましたが、
ここまで体系的にわかりやすく解説している本は初めて見ました。
最新のGAFAの事例から、17世紀の越後屋の話まで、多様な事例を用いながら経営のフレームワークの成り立ちや使い方を教えてくれます。
何より、ここまで時空間を行ったり来たりしながら、わかりやすさと深さを兼ね備えた本書を描き切る、筆者の力量に感服いたします。
「19歳から読める」と筆者が言い切っている点にも納得できます。
「経営」について学びたい方は、まず最初の一冊に、本書をオススメします。
学び
地図となる一冊と出会う効用
ビジネス書を読み進める上で、個人的に大切にしていることがあります。
それは「地図となる一冊」と出会うことです。
例えば、「問題解決」なら、次の本が地図になります。
「戦略思考」なら、次の本が地図になります。
「テクノロジー」なら、次の本が地図になります。
こんな風に、何か新しいテーマを学ぶ際に、まず「全体像が、めちゃくちゃわかりやすく掴める本=地図となる本」を見つけるように心がけています。
すると、例えば「戦略」を学ぶ際に、
「戦略を学ぶためにおさえておくべきフレームワークはこれとこれか」
「次に学ぶべきは、このキーワードか」
…と、迷子になることなく学習を進めることができます。
今回の『新しい経営学』は、「経営」の地図となる一冊です。
「経営」という、掴みどころのない「化け物」の輪郭を捉えることができる、貴重な地図を手に入れることができました。
久しぶりに感動する一冊で出会ったので、暑苦しく書いてしまいました。
今日はここまでにします。
明日から取れるアクション1つ
- 経営学のキーワードを整理して、次に学びたいキーワードを決める