この本で解ける疑問は?
- 本を全部読まなくても実践に活かせる読み方とは?
- 文系と理系の本の読み方の決定的な違いとは?
『理系読書』って?
100人いれば100通り存在する「読書術」ないし「勉強術」。
- 本当に自分の読書術や勉強術が正しいのか?
- もっと効率のよい方法はないのか?
…そんな風に、定期的に自分が使っている方法論をUpdateするためにも、新しい読書術や勉強術の本が出版されたらとりあえず読むようにしています。
今回は『理系読書』をご紹介できればと。
(画像をクリックすると、PDFが開きます)
- 「読む」「やってみる」「確かめる」のサイクルを回すと、読書効率が最大化できる。
- 「読む」ときは次の4ステップを押えておくとよい。
STEP1:文脈を理解する
★発刊年月日から時代背景を把握
★著者プロフィールから著者の得意分野を知る
★目次から本の「全体」と「部分」の関係を知る
STEP2:本の旨味を抽出する
★予測しながら、自分が知らない内容を中心に読む
★要約と図表を優先的に読んでスクリーニングする
★まとめの枕詞(つまり等)に注目する
STEP3:著者の解釈を鵜呑みにしない
★「主張」「ロジック(主張と根拠を結び付ける論理)」「根拠」を疑う
STEP4:活用したい情報から仮説を立てる
★自分の知識・経験と本の内容を組み合わせる
★実験で確かめたい仮説=これまで知らなかった本の情報×自分の知識 - 「やってみる」ときは次を意識するとよい。
★「読む:やってみる」=「1:5」…「読む」よりも「やってみる」に時間を使った方が身に付きやすい
★1%程度の小さな変化でもいいと割り切って、小さな失敗や成功を重ねていく
★小さな失敗を早く経験することで、いち早く軌道修正できる - 「確かめる」では次を意識するとよい。
★行動と成果をセットで評価する
★行動と成果を評価するときは、自己評価と他者評価をバランスよく組み込む
★自己評価:自分のアウトプットを観察し、問題点があれば行動を調整する
★他者評価:「愛のある批判者」を見つけてフィードバックを受ける
いかがでしたでしょうか。
著者も読書家なので、本書の中には色々な名著のエッセンスも紹介されています。
一冊読む中で、気づいたら沢山の本の知識を獲得できる。
そんなお得な本でした。
「本を1冊まるっと読まなくてもいいような、効率的で実践に活かしやすい読書術を知りたい」という方にオススメの一冊です。
学び
自分のタイプに応じて読書術を使い分けることが大事
今回ご紹介した『理系読書』は、テキパキ読みたい方にオススメの本でした。
一方で、私の友人に本書を紹介したところ、「理屈はわかるんだけど…自分には難しいかも」とコメントをもらいました。
「じっくり時間をかけて、考えながら読みたい」とのことでした。
やはり、万人にとって適した読書術や勉強術なるものは存在しないんだなと。
「読書への苦手意識が強いか、弱いか」
「読書が苦ではないか」
あるいは
「サクサク、スピーディーに読むのが好きか」
「じっくり、時間をかけて読むのが好きか」
こういった、得手不得手や好みによっても、その人に合った読書術は全く異なるはずです。
そこで、読者のタイプ別にオススメの読書術本を整理してみましたので、気になる方は是非ご覧になってみてください。
あなたに合った「読書術」の本がわかります - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで
以下の図のように、タイプ別にオススメの読書術本を整理しています。
ちなみに、今回ご紹介した『理系読書』は、サクサク読みたい人であれば、読書が得意でも苦手でも読みやすいかと思います。
また新しい読書術の本を知れて嬉しい1日となりました。