ストレングス・ファインダーとは
一言でいうと「強みのタネとなる"資質"を、34個の中から発見してくれるツール」です。
- 書籍に付属しているテストを実施すると…34個の資質のうち「1位~5位」を特定
- ウェブ上で追加料金を支払うと…34個の資質を「1位~34位」まで全て特定
ちなみに、「資質5つの順番が全て同じ人に出会う確率」は0.01%以下だそうです。
「自分自身のオリジナルの資質」を個別具体的に発見できるツールといえます。
https://www.amazon.co.jp/dp/4532321433
どんな資質があるのか
次のように、34の資質は、「実行力」「影響力」「人間関係構築力」「戦略的思考力」の4象限に分けられます。
※資質の詳細な説明は、「ストレングスファインダーまとめサイト」をご覧ください。
よくまとまっていて、参考になります。
ちなみに私の結果は・・・
6000円近く支払って、資質を34位まで全て出してみました。
次のような結果になりました。
- 上位を占める「戦略的思考力」と「実行力」で、個人プレーでガンガン進める
- 過去(原点思考)にも、未来(未来志向)にも全く興味がないし、運命(運命思考)も特に信じていない
- 「人間関係構築力」がたった1つと、非常に壊滅的
…と、社会に馴染め無さそうな尖り具合が出ていて、個人的には非常に納得感がある診断結果となりました。すごく気に入っています。
「ただの性格診断」で終わらせないためには
私が普段お世話になっている同僚のMさんが言っていた言葉です。
「ストレングス・ファインダーを、ただの"性格診断"で終わらせる人が多い。性格診断で終わらせないためには、資質の使い方に"再現性"を持たせる必要がある」
確かに、私自身も、このストレングス・ファインダーを実施したことがありますが、性格診断できて満足…で終わっていました。
上記の言葉は、強く私の心に刺さりました。
そこで私は、「では、資質に"再現性"を持たせるためには、どうすればいいのですか?」と質問を投げかけました。
そんな私に、Mさんは次のキーワードを教えてくれました。
「エコシステム=自分がパフォーマンスを発揮するための"資質同士のつながり"」
…なるほど、確かに、自分の中で動いている「資質同士のエコシステム」を可視化できれば、いつでも自分の強みを発揮しながら働くことができそうです。
そこで、そのMさんに何度かセッションを重ねてもらいながら、徐々に「エコシステム」を明らかにしていきました。
これが「資質のエコシステム」
上位10個の資質を使って、「資質のエコシステム」を描いてみました。
こちらをご覧ください。
ざっくり説明すると、次の通りです。
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普段のガソリンは「学習欲」と「達成欲」。好奇心に任せて大量のビジネス書を読んで、ブログ化するサイクルを回すことで、「ちゃんと生きているなー感」を味わっている。
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やりたいこと=ゴールを定めるときは、「親密性」と、ほんの少しの「公平性」が起点になっている。
親しくなった相手が目指している志を、全力で応援できるようなゴールを常に描いている。
何となく幼少期から抱いている「公平性=機会の不平等への嫌気」を、上記のゴールに付け足すと、よりやる気になって動けることが多い。 -
ゴールとスタート地点が決まれば、あとはスムーズ。「戦略性」を駆使して、オプションをいくつか並べる。その後、「分析思考」を使って、オプションの解像度を上げて、優先順位をつけながら、アクションプランに落としていく。
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できあがったアクションプランを、「コミュニケーション」を使って、わかりやすい資料に落とし込んでいく。その資料を、それっぽくプレゼンしながら、関係者に伝達していく。
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アクションプランが決まれば、ひたすら「達成欲」を使って、ゴリゴリ進んでいく。障壁があっても、「戦略性」を使って、しれっとかわして、ゴールを目指す。
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以上のサイクルを下支えする土台が3つある。
第一に、「規律性」。上述のサイクルを、とにかく狂わせないよう努力する。狂う要因は「睡眠不足」「不毛で気を使うだけの飲み会」の2点。これらの要因を潰すためには、多少の衝突も厭わない。
第二に、「最上志向」。いずれのアクションも、「当たり前の品質」を高くしたいと思っている。スライドを作るときは、0.2グリッド単位まで細部にこだわる。
第三に、「信念」。上述のエコシステム=自分の強みで勝負し切る、"土俵感"を大事にしている。自分の強みが活かせなさそうな戦場では、そもそも戦わない。戦う土俵と、戦わない土俵をハッキリさせることで、エコシステムが錆びつかないようにしている。
…と、Mさんと話していくうちに、「こんなエコシステムで回っているのでは?」との結論に至りました。
エコシステムを描くメリット
3つあります。
- 自分が能力開発に投資すべき分野がハッキリする。
弱みに投資しても、そこまでリターンは期待できません。しかし、強みの周辺領域に投資すると、とにかく習得が早くなる。 - 心地よく過ごしながら、バリューも発揮できる。
「強みを発揮できている感覚」は非常に心地よいものです。時間を忘れて没頭できるシーンも多くなるでしょう。加えて、他者が持っていない強みを活かすことで、誰にも真似できないアウトプットも出せるようになるはずです。 - 自分の土俵の仕事が回ってくるようになる。
「自分の強みで勝負できる領域=土俵」で結果を出し続けると、徐々に他の人からも、自分の"土俵感"に合った仕事を頼まれるようになるでしょう。
「●●だったら、あの人に頼んだ方がよい」と、バイネームで仕事が回ってくるはずです。
個人的には、2のメリットが大きいと思います。
人生の持ち時間の大半を「仕事」で過ごすと仮定すると、なるべく仕事の時間を心地よくしたほうがよいでしょう。
心地よい時間の割合を増やすためにも、自分の強みを発揮できる土俵の仕事を取りに行った方が、精神衛生もよくなるでしょう。
…と、かなり主観が入り込みましたが、以上の考え方に少しでも共感を抱いてくださった方がいらっしゃれば、ぜひ「資質のエコシステム作り」をオススメします。
「どうやって、このエコシステムを作ればいい?」
…と思われた方は、問い合わせフォームやTwitterのメッセージなどから、コメントいただけますと幸いです。