この本で解ける疑問は?
- 「正しいこと」をわかりやすく伝えているのに、納得されないのはどうして?
- 「相手の立場で考える」ができない…どうすれば?
- 約束したのに実行されないことが多いのはどうして?
『最強のエンジニアになるための話し方の教科書』って?
コミュニケーション力。
「今も、将来も重要なスキルは何ですか?3つ挙げてください」と問われて、このスキルを挙げない人の方が少ないでしょう。
一方で、これは私が苦手とするスキル筆頭でもあります。
文章を書いたり、資料を作ったりしているときは、思考も作業もサクサク進むのだが…
人との対話となった瞬間に「頭が真っ白」になるときが何回かあります。
今回はそんな「コミュニケーション」の本を読みましたので、共有いたします。
私は、新卒入社後数年はIT領域のコンサルティングをメインとしていましたので、何となく「エンジニア的な考え方をしているな」と自覚しています。
となると、「エンジニア×コミュ障の人向け」の本が自分にはハマるのでは?
…そんな仮説を持って、本書『最強のエンジニアになるための話し方の教科書』を手に取ってみました。
- 実にたくさんのTipsが、「準備編」「聞く編」「話す編」と段階的に紹介されている
- エンジニアの方々が、「それ、あるある!」と共感できる、豊富な具体例と共に紹介されている
…こんな特徴を持った本です。
どのTipsも具体的で、十把一絡げに「要はこれです」と要約するのも勿体ないような内容です。
あえてエッセンスを抽出すると、次のことが書かれていました。
- ラポール(伝える力)×技術力=最強のエンジニアである。技術力が高くても、ラポールがゼロであれば、パフォーマンスもゼロである。
- 大事なのは「この人は仲間だ、心を許せる、と思ってもらうことが何よりも先」「正しさに固執しない」「双方満足な合意に重きを置く」ということ。
個人的には、「徹底的にエンジニアに寄り添った、リアルな具体例」が一番刺さりました。
学び
このビジネス書を通して、次の思考実験ができました。
「コミュニケーションが苦手」について科学してみた
お恥ずかしながら最近まで、思考停止したかの如く、「コミュニケーションが苦手」だと連呼しておりました。
しかし、大事なのは「コミュニケーションが苦手」と思考停止するのではなく、「コミュニケーションの、どの部分が苦手なのか」を明らかにすることです。
遅ればせながら、本書を通して「コミュニケーションとは、そもそも、どのような構成要素で成り立っているのだろう?」と考えることができました。
ということで、ありきたりですが、次のように分解してみました。
- 「聴く」と「伝える」
- 「言語」と「非言語」
…この2軸で、概ね抜け漏れは防げるでしょう。
次に、「どの部分が苦手か?」について考えた結果がこちら。
こうマッピングすると、「如何に非言語コミュニケーションが苦手か」が浮彫になって、少し恥ずかしい気持ちです。
とりわけ「真意をくみ取る」が致命的に苦手なので、早急に手を打ちたいところです。
まあ、「真意をくみ取る」もまた「ビッグワード」なわけでして…
「真意をくみ取るとは?」が次の論点ですかね。
「真意をくみ取る」については、おそらく先日ご紹介した『能力を磨く』にヒントがあるだろうと踏んでいます。
『能力を磨く』に書かれていた「対人的能力を磨くトレーニング」を試してみると、何かわかってきそうです。
話しは逸れますが、こんな風に「前に読んだ本と、今回読んだ本が繋がった感覚」が何とも快感なんですよね、
だから、ビジネス書の読書は止められない。
「ビジネス書同士の繋がり」についても皆さんにご紹介できるよう、思考力と筆力を磨いていきますので、引き続き御贔屓のほど、よろしくお願いいたします。
明日から取れるアクション1つ
- 『能力を磨く』に書かれていた対人的能力を磨くトレーニングを試しつつ、「真意をくみ取るとは、どういうことか?」の問いに答えてみる