この本で解ける疑問は?
- 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法とは?
- 幸福に目を向けるよりも、不幸を避けることが大事って本当?
https://www.amazon.co.jp/dp/4763138022
『Think Smart』って?
待ちに待った『Think clearly』の第二弾が出ました。
『Think clearly』はですね、昨年読んだ本の中で、「一番、潔い本」でした。
というのもこの本、人生が絶対にうまくいく法則は無いものの、「人生がうまくいく可能性をあげる52の思考法」を自信を持って提案してくれているんですね。
「たった一つの成功の法則」などと安易に結論づけないあたりが、この本が好きな理由です。
今回ご紹介する『Think Smart』も、同じくらい含蓄のある本でした。
(画像をクリックすると、PDFが開きます)
52の思考法のうち、個人的に心にグサッときた思考法を5つ紹介します。
- まず前提として、「賢人が目指すべきは、幸福を手に入れることではなく、不幸を避けること」である。この前提のもと、間違った思い込みを避ける思考法を取り上げる。
- 1)労力をかけたものが大事に思える原因は「努力の正当化」である。我々はつい、努力して手に入れたものを「過大評価」してしまう。
「努力の正当化」を防ぐためには、何かに「時間」と「労力」を費やしたときには、必ずその「結果」を見るようにする。距離を置いて、「結果」だけを見る必要がある。 - 2)最適なものを見逃してしまう原因は「選択肢の見過ごし」である。我々はつい、ひとつの選択肢を次善の選択肢と比較することをつい忘れてしまう。
「選択肢の見過ごし」を防ぐためにも、選択するときは、必ず「次善の選択肢」と比較することが大事。 - 3)平均的な戦争が存在しない原因は「平均値の問題点」である。一部だけが突出している分布状態においては「平均」の概念は意味を持たなくなる。
「平均値の問題点」に引っかからないためにも、複雑な現代では「平均の概念」は意味を持たないことを心得る必要がある。 - 4)「王者」になったほうが良い理由は「ねたみ」にある。人は、「ねたみ」を感じると不合理な行動を取ってしまいがちである。また、「ねたみ」は自分と似ている人に対して特に感じやすいものでもある。
そこで、「ねたみ」に惑わされないためにも、自分がトップに立てるような「得意分野」をつくることが大事。トップに立てば、「ねたむ」必要もなくなる。 - 5)ニュースを読むのをやめたほうがいい理由は、「ニュースの錯覚」にある。実は、ニュースを見なくても大事な情報を見逃すことは、ほぼない。
ニュースのために時間をムダにするよりも、出来事の背後関係を詳しく記した長文記事や本を読む方が有意義である。また、情報過多になることなく、最低限の情報で生活した方が効率的である。
いかがでしたでしょうか。
本当は52個すべての思考法を紹介したいくらい、「実践的でありつつ、深い考え方」を脳が溢れんばかりに学ぶことができます。
一度に一気に読むのではなく、「気になった箇所を定期的に読んで実践する」くらいがちょうどよいかもしれません。
まさに「人生のより良い生き方辞典」といったところでしょうか。
一家に一冊は置いておきたい。そんなビジネス書でした。
学び
確かにニュースは見なくてよい
私もニュースは見ていませんし、新聞も一切読んでいません。
確かに、「最近話題になっている○○知ってる?あれどう思う?」と聞かれたときは、「何ですかそれ?」と聞き返してしまい、一時の恥を感じることは多々あります。
たまに「そんなことも知らないの?ちゃんと新聞読んだ方がいいよ」と、非常に有難いアドバイスをいただくこともあります。
しかし、そうしたアドバイスはいつも聞き流すようにしています。
というのも…
- 重要なニュースは人伝いに入ってくる(ようにしている)
- 周囲の人に「○○知ってる?」と言われて気になったニュースや、自分から興味を持ったニュースだけ深掘って調べるようにしている
…これで十分だからです。
聞き逃してはいけない重要なニュースは、周りの方々に教えてもらうようにする。
(もちろん、こちらからも、何らかの有益な情報をお返ししなければなりませんが…)
そうすれば、脳内を「最小限の情報量」で維持することができます。
パソコンのCPUと同じで、ある程度脳内に余白を残しておいた方が、思考が回りやすくなる。そんな気がするのです。
…と、以上を言い訳に、これからも苦手な新聞やニュースからは逃げて生きていこうかと思います。