この本で解ける疑問は?
- 誰でも伝わる文章をかけるようになる「チェックリスト」はないの?
- 表現力、構成力…結局全部でどれを磨けばいいの?
『才能に頼らない文章術』って?
最近は「文章術」シリーズにハマっています。
文章を書かない日なんて、ほぼありませんよね。
ほとんどの仕事は、文章の上に成り立っています。
「文章無くして、仕事は成り立たない」
これは決して大袈裟ではないと思います。
以上の理由で、今回は『才能に頼らない文章術』をご紹介します。
この本のすごいところは、
「誰でも、これさえ守れば、伝わる文章が書ける」
…そんなルールを明示している点です。
- 文章力は「文章基礎力」「文章表現力」「文章構成力」「メディアマインド」の4つで構成される。
- 文章基礎力は、正しい文法・文体を操る力。少しでも誤りがあると、読み手の注意が逸れてしまう。
- 文章表現力は、単語・文・段落単位で、読み手に適した言葉遣いや文脈を書く力。読み手がスッと理解させる上で重要な力。
- 文章構成力は、タイトル・見出し・全体構成に網羅性と整合性を持たせる力。読み手を納得させる上で重要な力。
- メディアマインドは、「正しい情報」を伝え切る心構え。「正しさ」は(正確性)×(信頼性)×(読みやすさ)×(誠実さ)で構成される。
これらをすべて実践できている人は、そうそういないでしょう。
文章を書くときの「よりどころ」にしたい一冊です。
学び
このビジネス書を通して、次の学びを得ました。
(文章力)=(論理的思考力)×(想像力)
この本では、「論理的か、心理的か」といった切り口で、文章力が分解されてました。
でも、100%納得ができない…
そこで、本書を読んだ後、悶々とこの問いと向き合っていました。
「文章力とは?」
この問いに対する答えは、次の通りです。
(文章力)=(論理的思考力)×(想像力)
おそらく、「論理的思考力」については、異論はほとんど無いでしょう。
問題は「想像力」です。これも異論は少ないはず。
でも、「想像力」って何なんでしょうね?
想像力って?
よく「想像力を持て」と言ってくる人がいますが、その指摘、僕はあまり好きではない。
「想像力を働かせろ」って言われて、具体的な改善アクションが取れる人がどれだけいるかって話です。
こんな指摘をしてくる人は、次の2パターンでしょう。
- 「想像力とはそもそも何かを、相手にも考えてほしい」…そんな高度な思考を持った人
- 想像力とは何かもよくわからないまま使っている思考停止野郎
間違っても、後者のような人間にはなりたくない…
なので「想像力」について真剣に向き合ってみます。
(想像力)=(内省)×(共感性)×(戦略性)
僕の仮説はこうです。
ストレングス・ファインダーの資質を使って定義してみました。
- まず、「内省」を意訳すると、過去の出来事に対して想像を巡らす能力だとします。
- 次に、「共感性」を意訳すると、現在、目の前にいる相手の感情理解力だとします。
- 最後に、「戦略性」を意訳すると、少し先の未来に、何が起こりそうかを予測する力だとしましょう。
どうでしょう?ここまでブレイクダウンすると、「想像力」の輪郭がハッキリしてくるのではないでしょうか。
以上を踏まて、最初の論点に立ち返ります。
(文章力)=(論理的思考力)×(内省)×(共感性)×(戦略性)
これが僕なりの文章力の定義です。
- 内省は、「あのときこうしておけば、もっと良い結果が出たはず」と、論理に経験を加えることができます。
- 共感性は、「あの人は、きっとこう思っているはず」と、論理に感情を加えることができます。
- 戦略性は、「この先、こういうことが起こるはず」と、論理に予測を加えることができます。
多少「被り」があります。
…が、個人的には、割と納得度があります。
大事なのは、正しいかよりも、「役に立つか」です。
こんな風に、自分にとって役立つ形で学びを蓄積していきたいですね。
明日から取れるアクション1つ
- 次の記事でも、学びを因数分解で表現してみる。