この本で解ける疑問は?
- AI時代に求められる「考えるスキル」とは?
- 本質や全体像を早く掴む思考法とは?
『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』って?
まず本のタイトルが素敵ですね。
最小の努力で、最大限の成果を出すヒトが何よりカッコいい。
そんなことを日々思っている中二病の私にとって、この本のタイトルは刺さりました。
一方で、「思考法って謳っている本は色々あるけど、今回はどんな思考法を教えてくれるんだろう?」といった興味もあります。
今回は『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』の正体に迫ってみます。
(画像をクリックすると、PDFが開きます)
- 考える目的は「代替案を出すこと」「具体案を出すこと」「全体像を明らかにする」「本質(=普遍性×不変性×単純性)を見抜く」の4つ。
- 考えるとは、前提を疑うこと。
従来は「具体案のアイデア出し」「具体案の検証」「具体案の実行」の部分に重きが置かれていた。
しかし、21世紀には「矛盾の発見」「無言の前提の発掘」「無言の前提の転換」「コンセプトの再定義」領域が求められる。 - 考えるためのツールは、「MECE」「二項対立」「ロジックツリー」を使いながら物事を分解していく。分解した物事は、「因果マップ」を使って有機的に繋げていく。
こんな内容で、大枠は、他の思考法本と同様の主張ですが、「特にこの思考法は学びが深いな」と痛感したポイントが2点ありました。
その学びについて書いていきます。
学び
本書を読んでみて、次の2つの学びを得ました。
当たり前を浮き彫りにする
第一に、本書のこの部分が参考になりました。
隠れた前提を浮き彫りにする。これは至難の業ですよね。
なぜならば、「当たり前」を自覚することは難しいからです。
しかし、世の中を刷新するビジネスは、常に「当たり前や常識」を覆しています。
AmazonしかりNetflixしかりホリエモンのロケットしかり。
このような革新的なビジネスを展開するためには、まず「どんな当たり前が存在しているか」に気付く必要があります。
分解したものを有機的に繋げる
第二に、参考になったのがこの点です。
私自身、ロジックツリーで分解した段階で思考を止めがちでした。
しかし、物事は単純にツリーで分解し切れるものではありません。
スパゲッティのように絡み合った複雑な事象を捉えるには、ロジックツリーのもう一歩先に踏み込む必要があります。
それが、本書で登場した「因果マップ」です。
「分かれているものを有機的に繋げる」
著者の山口揚平このスキルが抜群に優れていると思いました。
その証左が、Slideshareで共有されている下記のスライドたちです。
これらのスライドを読んでみると、「分解したものを有機的に繋げると、こんな世界観が表現できるのか」と感動すると思います。
明日から取れるアクション1つ
- テーマは何でもいいから、因果マップまで作り切ってみる