この本で解ける疑問は?
- 頭の中のモヤモヤを解消するための方法は?
- どうすれば「いま、ここ」に集中できるのか?
『心を磨く11のレッスン』とは?
先日『ビジネスの未来』をご紹介する中で印象的だった次のメッセージ。
ビジネスはその歴史的使命を終えつつある。
私たちの次の使命は、「安全で便利な快適な(だけの)世界」から「真に豊かで生きるに値する世界」へと変容させることである。
この「真に豊かで生きるに値する世界」へと移るためには、お金や経済性以外の豊かさが必要です。
その「お金以外の豊かさ」を手に入れるためには、私たちの心・意識のあり方を変える必要があります。
そのためには、「マインドフルネス」や「メタ認知」というキーワードについて、もっと深く学んでおくべきなんじゃないかと。
こんな問題意識から手に取ったのが、本日ご紹介する『心を磨く11のレッスン』です。
(画像をクリックすると、PDFが開きます)
- まずは基本となる「苦悩を解消する4つのステップ」について知る必要がある。
- 第1のステップは、自分の心の状態が「苦悩の状態」であることに気づくこと。
★ネガティブな感情に支配されていることを自覚する
★頭の中の思考が「将来」と「過去」を行ったり来たりして集中力に欠けていることを自覚する - 第2のステップは、頭の中の思考を15個以上挙げること。
★座って目を閉じて瞑想するように、自分の頭の中に浮かぶ思考1つひとつを見ていく
★考えていることを全て出し尽くすことが大事 - 第3のステップは、苦悩の本当の原因を知ること。
★先ほど挙げた15個の思考が、どのくらいの割合で「自分中心の意識」からきたものなのかを知る
★15個の思考のなかで「自分がしがみついている理想像」を探す - 第4のステップは、正しい行動を考えること。
★「理想像への執着」に気がついた途端、人の心には平穏さが訪れる
★自分と他人にとって最善な行動や、ビジョンに沿った行動を考える - 以上のステップを念頭に置いたら、心を磨く11のレッスンでコンセンシャスの学びを深めていく。具体的には次の11個である。
①「意識的に生きる」3つの秘訣
②苦悩を引き起こす真の正体とは?
③執着を手放す3つの質問
④あなたの気持ちが伝わらない理由
⑤他人との比較から抜け出す7つの質問
⑥私たちがそこまでして追い求める「成功」とは何か
⑦他人や環境に影響されない「しなやかなビジョン」の描き方
⑧「いちばん大切!でもすごく難しい」パートナーシップ11の教え
⑨「抑えきれない欲望」との向き合い方
⑩「失うこと」から生まれる痛みとの向き合い方
⑪心を磨く5つのステージ
以上が本書の全体観です。
特に11のレッスンは、いずれも奥が深く、実践しやすいものばかりでした。
中には、「10年以上頭を悩ませていたモヤモヤがついに解消できた」といえるようなメソッドも紹介されていたので、私としては感謝してもし切れない一冊となりました。
学び
マインドフルネス系の本との向き合い方
これまでいくつかマインドフルネスについて書かれた本をたくさん読んできました。
…正直な話、正解がわからなすぎて、困惑しました。
例えば「瞑想」について書かれた本を読むと、
- 瞑想は、何も考えずに、呼吸だけに集中する
- 瞑想は、考えごとをしながら行っても大丈夫
…と、まったく逆のことを書かれていることだってあります。
困ったものですよね(笑)
こんな具合に、マインドフルネスの本と何冊も向き合っていくうちにわかったことが2点あります。
- マインドフルネスに正解は全くといっていいほど存在しない。正解は人の数だけ存在する
- 自分にとっての正解を見つけるには、片っ端から試すしかない
…はい、別にマインドフルネスに限った話ではありませんね。
ただ、こういった「正解が無数にあるテーマ」については、「とにかく、まずやってみる」以外に実践的な方法がないんだと思います。
で、「とにかく、まずやってみる」を繰り返すために、同じテーマの本を複数読んでみるのは効果的だなとも気づけました。
本を読み始めるときは「また、マインドフルネスの本かよ」と面倒くさい気持ちでいっぱいになるのですが(笑)
新しい本を読む→とりあえず試す→しっくりくるか検証する→また新しい本を読む…この繰り返しを根気強く回すことが、実は大事なんじゃないかと思います。