スキルアップ マインドセット 書評

【要約・書評】『一流の学び方』清水 久三子

この本で解ける疑問は?

  • 学生時代の学習方法じゃ通用しないのはなぜ?
  • 「学び」を「稼ぎ」に変えるには?
  • 効率的な学びのメソッドとは?

『一流の学び方』って?

今回取り上げるビジネス書は「学び方」について書かれた『一流の学び方』です。

元々IBMで数々のコンサルティング経験や、コンサルタント育成経験をお持ちの方で、『プロの資料作成力』などの著書も執筆されています。

コンサルタントとして働きながら本も執筆する。
この半端ではないアウトプット量は、どのような「学びのノウハウ」で支えられているのか?

 

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図1(『一流の学び方』の付録をベースに作成)

実はこの「ペライチ」、本書の冒頭の付録「本書で紹介する学びのシステムの全体像」をそのまま引用させていただきました。

こうした「本の全体像」を示した本は珍しいのですが、さすがは一流コンサルタントの本です。

  • 「学び」を「稼ぎ」に変えるには4つのステップがある。「概念の理解」「具体の理解」「体系の理解」「本質の理解」の4つ。
    このうち、「稼ぎ」につながるのは「体系の理解」と「本質の理解」

  • 「概念の理解」「具体の理解」では、スピードを重視したほうがよい。
    最速で効率よくキャッチアップするためには、「情報マップ」「学習ロードマップ」「ラーニングジャーナル(ブログで作る学習日誌)」の3つのツールが有効。

  • 「体系の理解」では、学んだ内容を「1枚のチャート」に整理する作業が効果的。

  • 「本質の理解」では、「つまり何か?を因数分解で示す」とよい。

    例)仕事の結果=考え方×熱意×能力(稲盛和夫)

 

学び

このビジネス書は、「自分の学び方の、どこが良くて、どこに改善の余地があるか?」を明らかにする目的で読んでみました。その結果、次の3つの学びを得ることができました。

1. 情報マップの作成→できていた

本書で登場する情報マップは、「学ぶ対象の全体像を示したマップ」を意味します。
要は「全体から各論に入る」ためのツールです。

これは、僕も実践できていました。
それが、図2に示すような「ビジネス書カテゴリーマップ」です。

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図2

★「ビジネス書カテゴリーマップって?」と思った方はこちら★

ただ、抜け漏れがあるかもしれませんし、「ドッグイヤー」と叫ばれるほど変化が激しいため、今後も都度見直していく必要があります。

2. チャートを作成する→できていた

次に、「体系の理解」に必要な「チャート」の作成。
これは、読んだビジネス書の内容を「ペライチ」に整理することで、実践できていると思います。

★「ペライチって?」と思った方はこちら★

ただ、「ペライチ」と謳っている割には、内容がbusyでごちゃごちゃしがちなので、いかにエッセンスを取捨選択するか、突き詰めていく必要があります。

3. 因数分解による「本質」の抽出→これからやらねば

次に、「本質の理解」に必要な「因数分解」。
別に因数分解だけが手段ではないにしろ、「つまり何?一言でいうと?」と問われた際に、答えられるようになれると、仕事への応用度もグッと上がりそうです。

個人的に僕が大好きな因数分解は、『もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法』に書かれていた、これです。

できる=理解する×こなれる

この「こなれる」ためには、「見本となる人を観察し、観察して自分なりの気づきを得て、実践を繰り返して血肉にすること」が大事とのことです。

★『もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法』の書評はこちら★

こんな風に、的を射た因数分解を目指していこうと思います。

次の記事からは勇気を出して、「一言、因数分解」のコーナーを設けてみてもいいかもしれませんね。

【余談】最近「学び方」の本にハマっています

最近は5月病でブログの更新頻度が減っていたので、モチベーション維持の方法を探るべく、「学び方」の本を読み漁っています。

常時4月病くらいに、モチベーション高く生きていきたいものです。

そのためにも、「学び方」についてこんな本も読んでみました。
気になる方は、こちらも読んでみてもらえると嬉しいです。

明日から取れるアクション1つ

  • 一日の学びを「因数分解」の形で書いてみる

  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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