この本で解ける疑問は?
- 最近話題の「風の時代」って何?
- コロナ後にはどんな世界が待っている?
『「風の時代」に自分を最適化する方法』とは?
「風という新時代の幕開け」
「2020年12月22日から、地球は新時代へ」
これを最初に読んだときの率直な感想は「何のこと?どんな論拠?」と、正直?マークで頭がいっぱいでした。
占星術で時代がわかるなんて言われても、占いでしょ?
占いなんて信じられない。
…と、こんなスタンスで終始一貫して読んでいました。
占いなんて信じられない。
しかし、「アフターコロナにどういう世界が待っているか」の解説は、面白く、納得のいくものでした。
シンプルに「アフターコロナの時代観を語った本」として面白い。
今回は、そんな変わり種の本『「風の時代」に自分を最適化する方法』をご紹介します。
(画像をクリックすると、PDFが開きます)
【これまで:土の時代の生き方】
- 人間関係
★「場所と血縁」に由来するもの
★生まれや育ちに関係するもの
★自分がフィジカル(物理的・肉体的)に絡みがある人 - 恋愛・結婚
★定例や慣習などの「雛形」を重視
★恋愛の延長線上に結婚
★結婚は安定を得るための型 - 仕事
★勤務場所、給与、仕事内容を重視
★特定の人が活躍する
★ブラックな職場が散在している - お金
★買うこと=手に入れること
★広いものや高いものが価値がある - 消費
★物を所有する
★Iを満たすための消費・所有 - 居場所
★それぞれの場所は画一化したもの
★住まいは慎重に選ぶもの
【これから:風の時代の生き方】
- 人間関係
★「リアルな繋がり」に「デジタルな繋がり」がアドオンされる
★自分が心地よいと思える場所
★場所や人付き合いが流動化する - 恋愛・結婚
★自分ファースト、脱雛形
★恋愛はエンタメ、結婚は契約
★結婚する自由、結婚しない自由 - 仕事
★メインオフィスの場所にはこだわらなくなる
★「何を」よりも「誰と」を重視
★「過剰に働くこと」がこの世から消えていく
★誰でもヒーローになれる - お金
★買うこと≠手に入れること
★特定の繋がりやメンバーシップがないと買えないものが出てくる
★お金以外で取引されることが増える - 消費
★お金を使うこと自体に「ストーリー」「意味・意義」を求める
★WEを満たす、WEに貢献するための消費・所有 - 居場所
★村落、町、都市が「擬人化」出来るほどにチャーミングで個性豊かになる
★着替えるように衣替えするように居場所を変える
いかがでしたでしょうか。
占星術によると、地球は220年周期で「水の時代→火の時代→土の時代→風の時代」と循環しているそうです。
…この部分は今一つまだ信じられないのですが(笑)
しかし、長期的なトレンドとして
- これまでは、経済・組織・資産・学歴・ブランドが支配していた時代
- これからは、情報・オリジナリティ・センス・波長が主軸になる時代
…こういった文脈が読み取れる点については同意です。
納得したくないような納得できるような…そんな不思議な一冊でした。
アフターコロナの時代観を捉えたい人にオススメです。
所感
衣替えするように居場所を変える
個人的には、風の時代の要素の中でも、特に魅力に感じた部分はこれでした。
土の時代では、何かと居場所が不自由。
ことあるごとに、なぜか必要でもない「出社」が強制される。
出社が求められるということは、住む場所も自ずと限られてしまう。
もっとひどいケースだと、「来月からあなたは転勤です」などと言われ、住む場所すら他人に決められてしまう。
この不自由さにずっとイライラしていたところを、コロナに救われました。
「リモートがメイン、出社はサブ」
ついにここまで来ました。
もう一歩です。
「365日、どこからでも働いてよい。出社するかしないかも自由に選択できる世界」まであと一歩といったところでしょうか。
実現できている企業もすでにいくつかありそうです。
こういった世界が誰の手にも届くようになりますように。