考えがまとまっていないから、まだ記事はかけないな・・・
そう思っていたら、早くも前の記事を書いてから1週間、2週間が経過している。
まさに、私がいつものように陥っている状態です。
だって、これまで学校とか仕事の場で言われてきましたからね。
「自分の考えをまとめてから書きなさい」
「起承転結で書きなさい」
「結論や自分の意見を述べなさい。ただし、根拠をそえて」
「読書感想文は、原稿用紙3枚以上で書きなさい」
・・・こんな感じで、何かを書くとき、私たちは暗黙のルールで「がんじがらめ」にされています。
だから、一文書くたびに
「前の文章と論理整合性は取れているだろうか」
「あと、何文字書かないといけないのだろうか」
・・・と、苦しくなっていく。
結果、文章を書くのがイヤになる。
こういった、一種の「呪い」から、私たちを解き放ってくれる本を発見しました。
本書の一番の特徴は、
「習慣化のための、発想の転換」
この一言に尽きます。
どういうことか。
私なりに、「一般的な教えと大きく異なる点」を整理してみました。
***
「読み手のため」に書くのではなく、
「自分のため」に書く。
「お作法」にそって書くのではなく、
「お作法」「論理性」は一度忘れて書く。
「何かあったこと」を書くのではなく、
何もなかったら、「何もなかった」と書く。
無理やりペルソナやらなんやら設定し、「ターゲットを明確」にして書くのではなく、
「身近な人」か「過去の自分」にむけて書く。
1記事「2000文字以上」で書くのではなく、
1記事「何文字でもいいから」書く。
***
このように、「一般的な教え≒呪い」から、私たちを解放してくれるノウハウがギュッとつまっていました。
ただ、中には「そんなに常識はずれなこと、やっちゃって大丈夫なの?」と心配になる方もいらっしゃるでしょう。
・・・ご安心ください。
実は、ところどころのエッセンスは、他の名著でも同様の指摘がなされています。
例えば、『読みたいことを、書けばいい。』という本。
この本では、明確に次のように述べられています。
本書では、「自分が読みたいものを書く」ことで「自分が楽しくなる」ということを伝えたい。いや、伝わらなくてもいい。すでにそれを書いて読む自分が楽しいのだから。
自分がおもしろくない文章を、他人が読んでおもしろいわけがない。だから、自分が読みたいものを書く。
それが「読者としての文章術」だ。
『読みたいことを、書けばいい。』p6
※ 『読みたいことを、書けばいい。』が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
他にも、よくあるマーケティング用語「ターゲットを設定する」。
例えば、「20代男性、主任昇格に向けて、スキルアップしたいと考えている人」とか。
・・・こんなものを設定して、果たして本当に良い文章が書けるのでしょうか。
否、想像するのにも限界がありますよね。
マーケティングのプロであればできるのかもしれませんが、ほとんどは初心者です。
であれば、
「これ、あの人に教えてあげたいな」
「これ、あのときの自分に言い聞かせたいな」
と思いながら、身近な人や自分を対象に書いた方が、よっぽど的を射た文章ができあがるはずです。
・・・とこのように、一見すると「え、本当に大丈夫?」と思うことも、実は「なるほどな」と思わせるロジックが秘められています。
『書く習慣』でも、突拍子もないアイデアが書かれていますが・・・
すべては
「肩の力を抜いて、書く習慣を継続できるように」
この目的のもと、練りに練られた考えが記されています。
「書きたい」と思っても、知らず知らずに呪いにかかっている方、
どうぞ、本書を読んで、楽になってください。