年間300冊くらい読んでいると、だんだんと新しい発見が無くなってきます。
「ああ、これなら、あの本にも書いてあったよ…」と、ガッカリするシーンが増えてくるんですね。
そんな斜に構えた状態で、『ノイズに振り回されない情報活用力』を手に取ってみたんですが・・・
・・・まだまだ新しい発見はあるものですね。
物知りのふりをしてしまい、大変失礼しました。
本書には「情報収集において、一番やってはいけないこと」が記されていました。
「情報収集のコツはXXだよ」と教えてくれる本はたくさんあるんですが、
「これは絶対やっちゃダメ」と諭してくれる本はあまりないんですよね。
そういう観点では、とても斬新な本でした。
『ノイズに振り回されない情報活用力』とは
本書の筆者は25歳で起業をし、100社以上に対して、経営コンサルティングや研修を行っている方です。
肩書は「思考の整理家」とのこと。
筆者の本を何冊か読んだことがあるのですが、どの本を読んでも、スッと一読で理解できる内容にまとまっています。
章立てでしたり言葉遣いを1つひとつ紐解いてみると、筆者の「難しいことを、誰でも理解できるように伝えるスキル」がよくわかります。
今回の『ノイズに振り回されない情報活用力』は、そんな著者の「情報活用のプロセス」を丸裸にした本ですね。
本書から得た学びを先にお伝えすると、以下の絵のような感じです。
情報収集で一番ダメなのは「情報を集めすぎること」
この本からの学びを一言で表すと
情報収集で一番ダメなのは「情報を集め過ぎること」
これにつきます。
つい貧乏性が発動して
「いつか使うだろうから、大事に取っておこう」
とか
「貰えるんだったら、貰えるぶん、貰っておこう」
とか考えがちですが、これは間違いです。
情報収集においては
- 情報は少なければ少ないほどよい
- インプットはアプトプットありきで
- アウトプットに関係ない情報は捨てること
- 「どの情報を拾うか」ではなく「どの情報を捨てるか」
- 「いつか使うかも」は結局使わない
これらが正しい姿なんだと、本書は教えてくれます。
特に、一番印象的だったのが、筆者の「情報を捨てる意識」について。
私は、一冊の本を書き上げる際に、いつも類書を10冊程度買い込みます。
理由は、内容ができる限り類書と被らないようにするためだけです。
類書にたくさん付せんを貼りますが、付せん箇所は参考情報として活用する箇所ではなく、自分の執筆内容と被りそうで「捨てる箇所」です。
『ノイズに振り回されない情報活用力』p48
情報を集めるときに、何よりもまず「情報の捨て方」を考える。
これは盲点になりがちですが、本書のなかで一番大切なメッセージだと感じました。
ぶっちゃけ新聞読まなくても、大事な情報は入ってくる
ちなみに私も、情報源は限りなく少なくしています。
新聞も取ったことがなければ、TVのニュースもほとんど見ません。
もちろん、知りたいことがあれば、ピンポイントでググったり本を読んだりはしますが、
それ以外は、特に何もしていません。
でも、特に何も困らないんですよね。
どうしても大事な情報であれば、人伝えに入ってくるようにしておけば無問題です。
「自分が知らない、かつ興味がある話」が聞こえてきたら、
「知識不足ですみません。それ、教えてくれませんか?」と聞けばいい。
意外とそれだけで上手くいきます。
もちろん、情報を頂いてばかりだと申し訳ないので、たまには「お返しの品となる情報」を渡すのも大切です。
最後、話が少し逸れてしまいましたね。
まとめると、
「情報収集では、情報を集め過ぎないことが大事」、
これが本書で得た一番の学びでした。